南シナ海で中国がまたもや暴挙にでた。フィリピンの輸送船が、物資補給のために航行していたところ、中国海警局の船が接近。フィリピン船に、わずか1mほどまで近づき、あわや衝突寸前の事態となった。
フィリピンの輸送船に中国の船が接近
すぐ目の前を船が横切る。

その船体には「中国海警局」と書かれている。妨害を受けているのは、フィリピンの輸送船だ。

物資の補給のため航行していたところ、中国海警局の船が行く手をはばんだ。
現場は、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海。両国の対立が続くエリアだ。

2月には、中国海警局の船からフィリピンの巡視船に向けて、レーザー光線を照射。
さらに8月には、フィリピンの民間輸送船が物資の補給などで、フィリピンの軍事施設に近づいたところ、中国側から放水などの妨害を受けた。

中国は、南シナ海のほぼすべてを自分たちのものだと主張している。
近くにあるスプラトリー諸島では、岩礁を埋め立て兵器を配備するなど、実効支配を強めている。そんな中、またしても起きた妨害行為だ。
船の距離はわずか1mほど
中国側の船は、フィリピン船にどのくらいまで接近したのだろうか。

その距離はわずか1mほど。衝突する寸前だった。
フィリピン沿岸警備隊は「国際法に違反した危険な行為で、物資の供給を妨害された」と中国を強く非難。一方、中国側は「フィリピン船が許可なく領域に侵入した」と主張している。
(「イット!」 10月9日放送より)
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