山形・鶴岡市の温海地域で「乗合タクシー」が10月から本格運行を始め、10月2日セレモニーが行われた。高齢化が進む集落の“生活の足”になると期待されている。
「戸沢」「平沢」「関川」の3路線
この乗合タクシーは、交通の便が悪い鶴岡市温海地域の集落向けに本格運行されるもので、10月2日のセレモニーでは運転手による「安全宣言」が行われ、スタートを祝った。

路線は「戸沢」「平沢」「関川」の3つで、それぞれの地域と中心部の温泉街までを結び、1日計19便が運行され、運賃は片道200円または400円。

これらの地域では高齢化が進み、乗合タクシーは主に買い物や通院などの生活の足として期待されている。愛称は公募の結果「湯ったり号」に決まった。

小名部自治会の剱持孝一会長は「今まで3年間試験運行してきたが、住民からは集落内まで乗合タクシーが来るので、大変重宝していると聞いている」と話す。

温海地域では住民の足だった路線バスが、3年前の9月にJR鶴岡駅とを結ぶ2つの路線を残して廃止されていて、これまで市の補助を受けて乗合タクシーの試験運行が行われてきた。
(さくらんぼテレビ)