10月2日から「はえ縄漁」が解禁され、福島県相馬市の松川浦漁港にトラフグが水揚げされた。海の環境の変化から、相馬沖で漁獲量が増加しているトラフグ。新たな“常磐もの”として期待されている。
ブランド化が進む天然トラフグ
松川浦漁港でシーズンインした、はえ縄漁。水揚げされているのは、福島県相馬市でブランド化が進められている天然のトラフグ。

相馬沖での水揚げ量は、震災前240キロだったが、2021年は27.8トン、2022年は37トンと、ここ数年で増加。海水温の上昇や生息域の北上などが増加の要因として考えられている。

35センチ以上を“福とら”
大きさも十分で、サイズが35センチ以上のトラフグは「福とら」と名付け、相馬市内の飲食店や旅館などとともにブランド化を図っている。

福とらを起爆剤に
福進丸の石橋正裕さんは「処理水が放出されたが、自分達は放出前も放出後もやるべきことは変わらない。“福とら”を起爆剤として、どんどん相馬に足を運んでもらって、味を知っていただきたい」と話す。

持続的な漁をするため対策も
相馬双葉漁業協同組合では、2023年から漁船ごとに漁獲数を制限。またサイズが小さいフグはリリースし、持続的に福とらがとれる環境を整えている。

漁は2024年2月まで続き、福とらの旬はこれから迎える。
(福島テレビ)