身元がわからないまま9年…遺族「やっと帰ってきた」

阿部きうさんの甥・管野一之さん:
(住職から)奇跡だと話をされた。感無量でございます

遺族に引き渡されたのは、阿部きうさん(当時99歳)の遺骨。
阿部さんの遺体は、東日本大震災から2カ月後の2011年5月、宮城県石巻市竹浜の入り江で、がれきの中から見つかったが、遺体の損傷が激しく、身元がわからないまま9年がたっていた。

その後、県警はDNA鑑定で遺体と阿部さんの親族の型が一部で一致したことや、遺体の骨格から復顔した似顔絵とも特徴が似ていたことから、遺体を阿部さんと特定し、7月2日、甥の管野一之さん(79)に引き渡した。

阿部きうさんの甥・管野一之さん:
やっと帰ってきたなと。一安心と言えばおかしいが、わたしの胸にあるということは、これまで大変な苦労をした関係各位には頭が上がりません

2011年12月1日は、きうさんの100歳の誕生日だった。
きうさんは「お祝い」を菅野さん夫妻に頼んでいて、楽しみにしていたという。

阿部きうさんの甥・管野一之さん:
9年3カ月もたって、こうやって見つかるということは、本当にまさかですね

9年3カ月を経て...「ようやくこの安堵の道に」

東日本大震災から、間もなく9年4カ月。

明治時代の生まれで、6男4女・10人兄弟の長女。“しっかり者”だった、きうさん。
遺骨は2日午後、石巻市内の寺で供養したあと、親族に見守られながら納骨された。

阿部きうさんの甥・管野一之さん:
ようやくこの安堵の道についた。わたしが生きている限りは一生懸命、寺に通って供養したい

これで、県内の震災による身元不明遺体は、7人となる。

(仙台放送)