岩手・遠野市内で生産されているある野菜が、生産が追い付かないほど人気となっている。名前はパドロン。
いま人気のパドロンとはどんな野菜なのか。
遠野市でパドロンを栽培している吉田敦史さんに話を聞いた。

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住本結花アナウンサー:
これが遠野パドロンですか?

ビア エクスペリエンス・吉田敦史代表取締役:
そうです。スペイン原産のシシトウ類だと、私たちは認識してます

最初は300本が今は1万8000本以上に

吉田さんがパドロンの栽培を始めたのは8年前のこと。
ほかには無い、自分らしい野菜作りをしたいと思っていた時に知人に紹介されたのがパドロンだった。

ビア エクスペリエンス・吉田敦史代表取締役:
私が作り始めた当初は、ほかに誰もいなかった。最初の年は300本で始めて、今は1万8000本以上ある

本格的な夏を前にした今がまさに収穫の最盛期。
微力ながら住本結花アナウンサーもお手伝いをした。

収穫担当・藤原史明さん:
指3本分の長さを目安に、重さは7~8グラムのものを収穫してる

パドロンは高さ3メートルほどまで成長するため、高い所まで届く作業車に乗って収穫する。

住本結花アナウンサー:
葉っぱも実も緑色なので、探すのが大変。これなんか(収穫)どうでしょうか?

収穫担当・藤原史明さん:
いいと思います

気になるのはその味だが…。

住本結花アナウンサー:
ピーマンほど苦くなくシシトウほど渋くなく、意外と食べやすい

収穫担当・藤原史明さん:
中には多少辛いものもあるので、油で揚げると食べやすくなる

パドロンの食べ方を紹介

パドロンを手軽においしく味わえる料理があるという。
採れたてのパドロンをそのまま30秒ほど揚げたパドロンの素揚げ。

試食すると…

住本結花アナウンサー:
おいしい!ほろ苦さとうまみに塩気が効いて、おいしい

パドロンは、原産国のスペインではビールのつまみとして定番の食材で、吉田さんが栽培を始めると全国のスペイン料理店から注文が入るようになったという。

ビア エクスペリエンス・吉田敦史代表取締役:
人気はすごくうれしいんですけど。すべてにお応えきれてないのが心苦しい

2019年の8月からは、栽培面積を2倍に広げ、さらにハウス内で栽培することで、4月の下旬から翌年の1月まで収穫ができるようになった。これにより今シーズンは、これまでの8倍の40トンの出荷を見込んでいる。

それでもパドロンの注文は増え続ける一方で、今は生産が追いつかないほどだという。
パドロンの人気が高まるとともに、吉田さんは遠野から新しい食文化が広がることを期待している。

ビア エクスペリエンス・吉田敦史代表取締役:
遠野はビールの原材料のホップの栽培も盛ん。ビールのおつまみと言えばパドロンという日本のおつまみ文化をつくりたいと思っている

(岩手めんこいテレビ)

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