2023年5月に貫通した長野・静岡県境の「青崩峠トンネル」。計画浮上から40年の歳月がかかる「世紀の難工事」だった。国道事務所が貫通の際に採れた石300個の配布を発表すると、「難関突破などのご利益がある」と一晩で予約が埋まる人気ぶりだった。
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困難を突破!大きい事がかなうと
9月11日、飯田国道事務所にできた臨時の窓口。
訪れた人たちが受け取ったのは「石」。ただの石ではないようだ。
「困難を突破と言うことでご利益を得られたら」、 「大きい事がかなうといいな」と、石に願いを託す人たち。
この石の正体は―。

計画浮上から貫通まで40年
貫通壁にぽっかり開いた穴。 2023年5月26日に貫通した「青崩峠トンネル」。
飯田市と浜松市を結ぶ全長4998メートルのトンネル。 中央構造線の影響で崩れやすく、計画浮上から貫通まで40年の歳月がかかる「世紀の難工事」だった。

安産のお守り 合格祈願の守護石
貫通の際に採れたのが、この石。その名も「貫通石」。
国道事務所によると、トンネル貫通の際に採れた石・貫通石は昔から「安産のお守り」とされていて、「難関突破」の意味から合格祈願の守護石としても扱われている。

「世紀の難工事」で採れた今回の貫通石。 やはり人気が高く、9月4日午後2時に先着予約制で300人に無料で配布すると発表すると、翌日の朝には、予約がいっぱいになったという。
9月11日から配布が始まり、早速、県内外から試験合格、安産を願う人など。およそ30人が受け取りに来た。
なお、国道事務所は、追加配付の予定はないとしている。

(長野放送)