長時間、身に付けるブラジャーなどの下着。締めつけがなく自分の体型にぴったり合うものを選びたい。販売店では“触れられること”や“見られること”へのストレスをデジタル技術で減らすサービスが始まっている。

“非接触”で約3秒 全身サイズを測定

広島市南区の百貨店「福屋 広島駅前店」内にある婦人肌着売り場。その一角に、何やら見慣れない個室がある。

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加藤アナ:
この個室に入って測定をするということですが、レントゲンの機械のような雰囲気を感じます

個室に置かれているのは、広島エリア初登場の3Dボディースキャナー。大きな特徴は“非接触”で全身のサイズを計測できることだ。専用下着に着替えて事前の案内を聞き、「約3秒」の撮影で個人の詳細データが出る。

ワコール 宣伝部・艸川康代さん:
下着を買うときに販売員に計測されたくないとか見られるのが恥ずかしいという声もあり、まずは自分の体を知ってもらって結果的に下着選びにつながるように開発しました

バスト100超の男性ディレクターが体験

婦人肌着専門ではあるが、今回は特別に体格の大きい男性ディレクターが体験させてもらった。

3Dボディースキャナーの自動音声「1、2、3…」で全身を撮影。トップバスト106.8センチ、ウエスト97.2センチなど全身18カ所の採寸データや、3D映像で体型の特徴が表示された。

ワコール 宣伝部・艸川康代さん:
今、実際の体型が画面に映し出されています。バストやアンダーバスト、ウエスト、ヒップが計測されてサイズがわかるのが特徴。360度動かして見ることや拡大もできます

ワコール 宣伝部・艸川康代さん(左)と加藤雅也アナ(右)
ワコール 宣伝部・艸川康代さん(左)と加藤雅也アナ(右)

加藤アナ:
服のシワまで出るんですね

下着選びだけでなく、自分を知るキッカケにもなる体験型の新サービス。マタニティーや子どもの計測もでき、アプリとの連携で過去3回分まで保存可能だ。

また、9月1日のリニューアルオープンによって、店内には子ども連れの人に配慮した工夫も…。

ワコール 宣伝部・艸川康代さん:
通路を広めにとり、フィッティングルームにもベビーカーが入れるので、より買いやすい売り場になったと思います

広島駅南口広場の再開発に伴い…

一方、2026年春に大規模なリニューアルを予定している福屋広島駅前店では、市立中央図書館が移転してくることに向けて、その準備が進められている。地下1階から9階まで営業していた売り場を9月1日から5階より下のフロアに集約し、改装が始まった。

9月1日から売り場を地下1階〜5階に集約
9月1日から売り場を地下1階〜5階に集約

福屋 広島駅前店・鈩前浩二 店長:
福屋が得意としているカープグッズやアウトドアの商品、家庭用品雑貨のショップを優先して下層階に凝縮しています

福屋 広島駅前店・鈩前浩二 店長:
百貨店ということで今までは大人のお客様が多かったが、図書館が入ればファミリー層など多種多様な方が来られると思うので、少し間口を広げてカジュアルにしていきたい

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者で進められている広島駅南口広場全体の再整備計画。現在、路面電車が新駅ビル2階に乗り入れる工事が行われていて、街の景色は大きく変わろうとしている。福屋広島駅前店が入る「エールエールA館」も2階ペデストリアンデッキで駅の自由通路とつながる計画だ。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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