安全対策工事が進められている、広島市内にある国内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」で3日、現場見学会が開かれました。
広島市南区の「旧陸軍被服支廠」は被爆建物として国内最大級の大きさで去年、国の重要文化財に指定されました。
現在は、保存に向けた安全対策工事が進められています。
3日は工事後初めて現場が公開され、近くに住む住民などが見学に訪れました。
広島県の職員から、瓦の葺き替え作業は屋根瓦をすべてはがして、打音検査で再利用できる瓦とそうでない瓦に選別していると聞いて、参加者は実際に音を確かめたりしていました。
【参加した子供】
「残すことによって未来の人にも伝えられるかなと思いました」
【広島県地域政策局都市圏魅力づくり推進課 吉田竜也担当課長】
「こういった建物が残ることで平和の大切さについて感じてもらえるものになると考えているし、活用については一定の時間をかけて丁寧に検討していきたい」
安全対策工事は広島県が所有する3棟については2027年2月の完了を予定しています。