お盆を過ぎ、暑い日が続いているが、早くも冬の備えに注目が集まっている。ホームセンターでは、除雪機がすでに品薄になっているというのだ。お得に手に入れるためには、どうしたらいいのだろうか?
「除雪機」早くも品薄に

まだまだ暑い日が続き、扇風機やクーラーが大活躍しているが、ホームセンターでは早くも冬の備えが進んでいて、除雪機の売れ行きが伸びているという。

「3~4月ごろから毎日のように電話で問い合わせがあり、6月から除雪機を展示している」(ジョイフルエーケー大麻店・渡辺直樹さん)

北海道江別市のホームセンター「ジョイフルエーケー大麻店」では、2022年より2カ月早い6月に除雪機コーナーを設置した。

2023年は140台を入荷する予定だが…。
「現時点で110台ほど予約を受けている」(ジョイフルエーケー大麻店・渡辺直樹さん)

人気の機種では、あと1台というものも。
連日10件以上の問い合わせがあるので、間もなく完売するとみている。
高まる除雪機需要…拍車がかかるわけは?
例年であれば、夏の終わりとともに徐々に高まりを見せる除雪機の需要。なぜ2023年は、こんなに出足が早いのだろうか?
その原因は、2021年から2022年にかけての冬の大雪だ。

札幌市北区では記録的な大雪となり市民生活を直撃。
その影響で除雪機を買う人が増え、2022年は9月の時点でほぼ完売だったという。

さらに2023年、拍車がかかっているわけとは?
「2022年に買えなかった人が多く、早めに準備している人が多いから」(ジョイフルエーケー大麻店・渡辺直樹さん)

それに追い打ちをかけたのが、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な半導体不足だ。
半導体は除雪機の製造には欠かせない部品でもある。

「2022年に続いて半導体不足や人手不足で生産台数が少ない。今後の入荷に関しては未定というのが現状」(ジョイフルエーケー大麻店・渡辺直樹さん)
中古除雪機も選択肢の一つに
すでに品薄状態の除雪機を、どうしても手に入れたい。それもお得に…。

探し求めて、やって来たのは中古除雪機の専門店だ。
石狩市の「除雪機買取専門店スノートレイル」には、約50台の在庫があった。(8月25日現在)

買い取った中古の除雪機を整備し、塗装し直してから販売している。
「一番安い機種は20万円くらい」(除雪機買取専門店スノートレイル・片桐崇広さん)

同じ機種の新品より10万円ほど安い価格で、1シーズンの保証付き。

「新品がなくなってから中古の需要が高まるので、今ここにある除雪機もおそらく年内には売り切れるだろう。しかし、そのあとに仕入れて、客が選びやすい台数は用意できると思う」(除雪機買取専門店スノートレイル・片桐崇広さん)

中古除雪機の需要が高まるのはこれからだが、本格的な雪のシーズン中でも常に仕入れているので、在庫がなくなることはないという。

新品にこだわらず、どうしても除雪機を手に入れたいという人は、選択肢の一つになるかもしれない。
(北海道文化放送)