楽しい夏休みだが、8月下旬になると“宿題”の存在に頭を抱えてしまったことはないだろうか。登校日間近になって、一気に片付けようと頑張った子もいることだろう。
5人きょうだいの母親であるゆかさん(@yukaaa.o31)の小学1年生の三女(6歳)も、そのひとりとなってしまったようだ。

三女は7月中に朝顔の観察を始め、ドリルや工作、習字、ポスター作りなどの宿題をすべて終わらせていたはずだった。8月中も「よゆー!よゆー!」とゆったり過ごしていたという。
しかし夏休み最終日に学校の用意をしていたところ、連絡袋の中からキレイなままの「1行日記」が出てきたのだそう。もちろん初日から書いていなかったため、三女は最終日に38日分を急いで埋めることになったのだ。
そこで三女は日記を1日で完成。これをゆかさんがツッコミを入れながらInstagramに投稿したところ、多くの人を楽しませている。
ユニークで正直者の「1行日記」
まずは「1日の過ごし方」。

「ソフトボールが上手になりたい」という三女は、朝5時に起床。6時に顔を洗い、7時に朝ご飯。そして朝8時~夜6時まで、ひたすらピッチングやキャッチボールなどソフトボールをして過ごしたという。さらに、夜7時にはグラウンド整備をして、8時に寝ている。
かなりハードにソフトボールに打ち込む内容だ。これに対し、ゆかさんは「一日のスケジュール、ストイックすぎんか」と突っ込んでいた。

そして「1行日記」自体の内容も夏休み初日から、なかなかにユニークだ。
終業式の翌日からソフトボールの練習をして、その翌日にはなぜか“枝豆”についての疑問を記載。さらに次の日には「あっさりしょうゆらーめん280えん(あっさり醤油ラーメン280円)」とお品書きになっており、三女の夏休みは不思議なスタートを切っていた。
7月23日 にち(晴れマーク) 予定:えだまめ
えだまめはなぜみどりか。
7月24日 げつ(晴れマーク) 予定:うおべい
あっさりしょうゆらーめん280えん
その後の日記は「そふと しあいをみました(ソフトボールの試合を見ました)」「べいくどぽてとをたべました(ベイクドポテトを食べました)」などといった、普通の日もある。
だが、時折思わず笑ってしまう内容が紛れ込んでいた。中にはお墓参りだろうか、「はかからはかにいきました(墓から墓に行きました)」とワープ現象が起こったかのような内容の日もあった。

後半になってくると、書く気力がなくなってきたのだろうか。予定には記載がなく、1行枠の半分も埋められず短い文の日が続いている。8月25日には「いきてる」と短い生存報告だけが書かれていた。
8月23日 すい(晴れマーク) 予定:(記載なし)
げむした。(訳)ゲーム
8月24日 もく(晴れマーク) 予定:(記載なし)
ぴちんぐした。(訳)ピッチング
8月25日 きん(晴れマーク) 予定:(記載なし)
いきてる。
そして、夏休み最終日のラスト。ここまで頑張って日記を埋めてきた三女が書いた内容がこちら。

8月27日 にち(晴れマーク) 予定:にっき
にっきをぜんぶかいた。
三女は、最終日に一気に日記を埋めていたことを告白していた。ネタばらしで締めくくることになった「1行日記」の宿題は、三女がユニークで正直者だということが伝わってくる。
この日記にはInstagramでも「お腹抱えて笑いました」「最高でした」「面白すぎてかわいいです」という声が多く寄せられており、多くの人が楽しんでいるようだ。
「やばーい」と焦ることなく大爆笑
なんとか1日で日記を完成させることができたようだが、38日分をどれくらいの時間で埋めたのだろうか?そして、気になるのは実際の三女の夏休みの過ごし方。本当に日記通りに過ごしたのだろうか?
母親のゆかさんに話を聞いてみた。
ーー「1行日記」をやっていなかったことに気づいた三女の反応は?
1行日記を発見した時は大爆笑でした。「やばーい」と笑っていて焦っている感じはなかったです。
ーーその後、どれくらいの時間で日記を書き上げたの?
長女と次女に「何やっていたか」を聞いて、似たようなことを書いていました。特に悩む様子はなく、のんびり書いていました。1行書いてテレビをみて、お菓子を食べて…かなりスローペースでやっていましたので4時間ぐらいかかりました。
ーー1日で38日分を書く三女を見てどう思った?
来年の夏休みは忘れずに1日ずつ書けるようにしようと思いましたが、夏休みの最終日に宿題を急いでやるっていうのも、またイベントみたいなものなのでそれもアリかなと。
母「内心ヤバい日記が出来た」
ーー日記の内容についての感想は?
「1日の過ごし方」については、今ソフトボールにハマっているので、本当にやりかねないなと思いました。また、日記の内容を読んだ時は、笑いをこらえて「頑張ったね」と言いましたが、内心ヤバい日記が出来たと思いました。

ーー印象に残った部分はある?
最後に日記を全部書いたとネタばらししたところが、素直で可愛いと思いました。
ーー日記を埋めきった三女の様子はどうだった?
書き終わったあとは、ちょっと疲れた感じがありました。炭酸栄養ドリンクを飲んですぐ復活しましたけど…。
日記内容はほぼ合っている
ーー実際、三女は夏休みをどのように過ごしていたの?
実際には、ソフトの練習がある日は午前中ずっとやっていましたが、午後はプールに行ったりゴロゴロしたり…楽しく過ごしていました。
日記の内容はほぼ合っていると思います。思いつかない時は、生きてるとか書いてあるのですぐわかると思います。プールは室内なので雨の日もお友達と行っていました。あとスイミングも習っているのでプールはよく行きました。
ーー来年は忘れないように何か考えている?
宿題は子供達に任せているので、自分のペースで夏休み中に終わらせればいいと思います。ただ毎年誰かしら珍回答をするのでちょっと楽しみでもあります。
三女は夏休み明けの初日に、この1日で書き切った「1行日記」を修正することなく、学校に提出したとのことだ。ゆかさんは「担任の先生は若くて優しい女の先生なので、真面目に返してくれると思います」と戻された際の心配は特にしていないそうだ。
宿題のやり忘れが最終日に判明するという驚きの夏休みとなったが、これも良い思い出になったことだろう。