韓国の情報機関は、北朝鮮が日米韓首脳会談に合わせ、ICBM=大陸間弾道ミサイルを発射する可能性があるとの分析結果を明らかにした。

韓国の国家情報院は17日、非公開で行われた国会の委員会で北朝鮮と関係国の動向について、最新の分析結果を報告した。
委員会に出席した議員によると、国情院は北朝鮮の平壌郊外でミサイル発射に関わる車両の動きが活発になるなど発射準備の兆候を捉えていて、8月18日に行われる日米韓首脳会談などに合わせ、北朝鮮がICBM発射をはじめ戦術核が搭載可能なミサイル発射を含む合同訓練を行う可能性があると分析している。

また、北朝鮮が今年5月に打ち上げ、エンジンの異常で失敗したとしている軍事偵察衛星について、7月からエンジン燃焼試験を集中的に実施していることなどから、2回目の打ち上げを8月末から9月初めに行う可能性があるとの分析も明らかにした。

さらに、国情院は北朝鮮とロシアの軍事協力の動きについての分析結果も報告。
議員によると国情院は、北朝鮮の金正恩総書記が7月、朝鮮戦争休戦70年に合わせて訪朝したロシアのショイグ国防相と会談した際、軍事協力案について協議したと分析していて、ロシアは兵器や装備の購入と合同軍事演習を提案、北朝鮮は老朽化した兵器や装備の修理などを要請したとの見方を示している。
国情院は、8月に入り、ロシア側の実務者が訪朝したことに続き、ロシアの輸送機が平壌から軍需物資を搬出したことも確認していて、今後 軍事協力が加速し、ロシアの核ミサイル技術が北朝鮮に移転される可能性があるとみて、動向を注視している。

国際取材部
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