九州や沖縄に大きな影響をもたらした台風6号。沖縄県では台風の影響で大規模な停電が発生し、エアコンなどが使えなくなった。危険な暑さが続く中で停電が発生した場合に懸念されるのが「熱中症」。停電時に熱中症を防ぐためのポイントを取材した。

猛暑続く中、停電でエアコン使えず…

台風6号の影響で一時、22万戸近くが停電した沖縄県。真夏の暑さの中、「停電でエアコンがとまり苦しんだ」という声が相次いだ。

大分市消防局の救急救命士、曽宮尚文さんは、
「エアコンなどが使えなくなってしまうので、熱中症対策の1つである涼しい場所に移動することができなくなるので、当然、熱中症のリスクは上がってくる」と話す。

大分市消防局 救急救命士 曽宮尚文さん
大分市消防局 救急救命士 曽宮尚文さん
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停電時の熱中症を防ぐ4つのポイント

こうした状況で熱中症を防ぐためのポイントを厚労省などが4つ上げている。

まず、涼しい服装に着替えること。熱がこもらないように、通気性の良い服を選ぶ。
水道が使える状況であれば、水のシャワーを浴びたりして体を冷やす。
また、濡れたタオルを首などに巻いてうちわであおぐと、体温の上昇を抑える効果があるという。
もちろん、水分や塩分をとることも大切。

停電が起きる前にできる準備も

「保冷剤や水を入れたペットボトルを冷凍庫で凍らせて、停電時はそれを使って太い血管、首の周りや脇の下、足の付け根などを冷やすのに使ってもらえたらと思う」(大分市消防局 救急救命士 曽宮尚文さん)

保冷材のほか水を入れたペットボトルを凍らせておくと、体を冷やすのに使えるほか、溶けたあとは飲み水にもなる。ただ、凍らせるときに水をめいっぱい入れてしまうとペットボトルが破裂する恐れがあるので、少し減らしてから凍らせる必要がある。

1年で最も暑い時期。停電時の熱中症対策を覚えておきたい。

(テレビ大分)

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