シンガポールのシンボル、マーライオンの口から出る噴水をまるで飲み込むかのように写真に納まる、自民党の宮内秀樹衆院議員(60)。

写真が撮られたのは2023年6月で、シンガポールで行われた国際オリンピック委員会主催の「オリンピックeスポーツシリーズ2023」を宮内議員が視察した際に立ち寄ったものだ。宮内議員は思い切り口を開けて、おどけたような様子を見せていた。

ところが、この写真は宮内議員のSNSにアップされた後、現在は削除されている。
“マーライオン写真” 批判恐れて削除?
4期連続当選を続け、現在は衆議院で文部科学委員長を務める宮内議員は、菅内閣では農水副大臣に就任した。

写真について自民党内からは「SNSに上げる際には気をつけないとね」「悪いと思わない。でも、削除するのはよくないよね。またツイートして説明すればよかったのに」といった声があがった。

国会議員の海外視察をめぐっては、自民党女性局のフランス研修の際に撮った“エッフェル塔ポーズ”をSNSにアップしたことで、松川るい議員らに批判が殺到。宮内議員も同様の批判を恐れての削除だったのか。
「視察は濃密」心配した事務所スタッフが投稿削除
取材班は宮内議員に直接話を聞こうと、地元・福岡の事務所を訪ねた。

取材班:
シンガポールでの写真について、ご本人からコメントをいただけないかなと思い参りました。
事務所にいた女性:
本人はいないんですけど……。
取材班:
(写真を)削除されたのは、(宮内議員)ご自身なんですか?
事務所にいた男性:
いや、事務所で。

そこで国会内の事務所を取材したところ、視察は濃密だったとした上で、添乗員から定番の記念写真だと聞き、マーライオンを撮影したと説明した。そして、「昨今の報道の中で『海外旅行』と誤解を招いてはいけないと心配した事務所スタッフが投稿を削除したとの報告を受けました」とコメントした。

事務所によると、今回の海外視察の渡航費は自身の政治資金で負担したという。
(「イット!」8月8日放送より)