お盆を過ぎても続く危険な暑さ…まだまだ熱中症への警戒が必要だ。実は、自分では十分だと感じていても水分補給が追いついていないこともあるという。どうすれば防げるのか、対策を医師に聞いた。
中学生が熱中症疑いで死亡
7月に山形県で部活動を終えた女子中学生が帰宅途中に熱中症の疑いで病院に搬送され、その後、死亡が確認された。女子中学生は練習中、約20分おきに休憩と水分補給を行っていた。
どうして、こうした事態になったのか。

「本人の体調がどうだったのか。運動に伴って出ていく水分量はすごく多くなる、水分補給が追いついていなかったこともあるのかもしれない」(大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長)
意識障害が起こり重篤になることも
命の危険性がある熱中症。
玉井医師によると、熱中症は体温の調節機能が乱れ体の中に熱がたまることで生じる。はじめは、疲れやすくなったり筋肉がつるなどの症状が出るが、熱のこもり具合が一気に上がると意識障害が起こり重篤になることもあるという。

対策は?炎天下でのマスク着用は?

対策はなんといってもこまめな水分補給。これに加え、日ごろから十分な食事と睡眠をとること、また28度以下の快適な環境を保つことなどもポイント。
最近は新型コロナの患者が増えているが、炎天下でのマスクの着用は気を付けた方がいいのか。
大分三愛メディカルセンター救急科の玉井文洋部長は、
「人間は口の中からの放散、放熱以上に体表から熱の交換を行っている。リスクは、ごくごくわずかなものだから熱中症を気にしてマスクをしないということは考えなくていいのでは」と話す。
危険な暑さが続いていることしの夏。水分補給と体調管理を心がけたい。
(テレビ大分)