子どもたちも夏休み。天気にも恵まれ、車でお出かけという人も多いのではないだろうか。
そこで注意が必要なのが車内での熱中症。どれくらい暑くなるのか検証した。

「すごく暑くて、水浴びしかないなと」(帯広市民)
北海道では、東部を中心に35℃以上の猛暑日となるなど暑い日が続いている。

強い日差しが照りつけた札幌市。午後1時すぎの駐車場は36℃。炎天下の駐車場で車内の温度はどう変化するのだろうか。
直射日光の当たるダッシュボードと、子どもが乗る後部座席に温度計を設置した。

エアコンが効いた車内で、ダッシュボードは36.3℃、後部座席は32.5℃。エンジンを切る。
すると、すぐに温度は上がり始める。

後部座席は約20分で37℃と、あっという間に体温を超えた。

開始から30分ほどで日が陰ったが、ダッシュボードは45.4℃まで上昇。サーモグラフィーで見てみると、最も高い場所は47℃まで上がった。

エンジンを切ってから1時間経過すると、ダッシュボードの温度計は42.1℃。車の中は“もわっ”とした空気に包まれた。後部座席の温度は38.5℃となった。

最初の20分で車内の温度は一気に上昇。後部座席は熱中症指数が「危険レベル」に達した。
「少しの間だから」と子どもを車内に残しておくことが、どれだけ危険かわかる。
厳しい暑さが続く北海道。熱中症には厳重な警戒が必要だ。