冷房が効いた部屋を開放し、熱中症予防に役立てる施設「クーリングシェルター」が各地で増えてきている。電気代も気になる夏…この施設を上手に使って、危険な暑さを乗り切りたい。

避暑避難施設として開放

「クーリングシェルター」とは、2023年4月法改正により位置付けられた施設で、熱中症特別警戒情報が発令された際、管理者は施設を解放しなければならない。

熱中症特別警戒情報が発令されたら施設を解放
熱中症特別警戒情報が発令されたら施設を解放
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暑さから市民を守るため、福島県郡山市でも取り組みが始まっている。6月15日から9月末まで、公民館や図書館など50の公共施設でクーリングシェルターとしての開放を試験的に始めた。

郡山市では50の公共施設で試験的に開始
郡山市では50の公共施設で試験的に開始

イスを増やし環境整備

郡山中央図書館では、1階のイスを倍以上に増やして休める環境を整えた。7月の来館者は暑さの影響もあるが、2022年と比べ約1.6倍となっている。

郡山中央図書館 イスを増やし休める環境を整える
郡山中央図書館 イスを増やし休める環境を整える

郡山市中央図書館の荘原文彰館長は「毎日、熱中症が危険な状況。ぜひ図書館で涼んでいただくでも、本を読んでいただくでも利用していだければ幸い」と話す。

荘原文彰館長 涼むだけでもどうぞ
荘原文彰館長 涼むだけでもどうぞ

2024年から本格運用へ

訪れた女の子は「すごく涼しくて良いと思います」と話し、父親は「すごく安心します。暑い時には、ここにいつでも来て良いよって事を私も子ども達も知らなかったので。すごく良い取り組みだと思います」と話していた。
郡山市は2024年からの本格運用を前に、商業施設などにも参加を促すなど調整を進める考え。

 
 

「熱中症特別警戒情報」が出された場合、クーリングシェルターの開放は義務付けられるため施設側の理解が必要になる。

(福島テレビ)

福島テレビ
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