九州を走る蒸気機関車「SL人吉」が、今シーズンで引退となる。

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九州を走る蒸気機関車「SL人吉」。

誕生から100年(1922年製)が経ち、老朽化が進んだことなどから、今シーズンで引退となる。

有終の美を飾らせようと、整備に熱が入る、機関士の佐藤和幸さん。

そして、機関助士の新屋敷元気さん。

1人が生み出した蒸気を、もう1人が操る。機関車の原動力は、2人の“あうんの呼吸”から生まれる。

機関士・佐藤和幸さん:
SLは2人作業。1人で仕事ができるわけじゃない。助士と呼吸を合わせて仕事をするので、そこが一番難しい。

機関助士・新屋敷元気さん:
かまの熱気もすごいが、SLに乗れる(自分の)熱気が格段にすごい。

「SL人吉」は2024年3月まで運行

客車と連結が完了。準備は万端だ。

熊本駅で「SL人吉」を待つ子供たち
熊本駅で「SL人吉」を待つ子供たち

7月9日、「SL人吉」は多くの子供が待つ中、熊本駅にやってきた。

熊本駅に到着した「SL人吉」
熊本駅に到着した「SL人吉」

耳をつんざく汽笛からは、最後まで全力を出すという、心意気を感じる。

多くの人に愛された「SL人吉」は、2024年3月まで運行。ラストシーズンを駆け抜ける。

(「イット!」 8月1日放送より)