卓球女子で2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックと2大会連続でメダルを獲得した福原愛さんの元夫で、リオ五輪台湾代表の江宏傑さんは27日午後、東京の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。
福原さんと江宏傑さんは2016年に結婚したが、2021年7月に離婚。子どもは2人いるが、離婚後は2人とも台湾で江さんと一緒に暮らしていた。
江さん側によると、福原さんは去年7月、夏休みに子供たちに会うために台湾入りし、長男だけを日本へと連れていったという。福原さんは長男を台湾に戻すことを拒んでおり、福原さんとの連絡が途絶えたと主張している。

江さんの代理人である大渕愛子弁護士は会見で、江さんが日本の裁判所に、長男の即時引き渡しの保全命令を求める審判を申し立てたと明らかにした。
裁判所は7月20日、すぐに江さんに長男を引き渡すよう福原さん側に命じたという。しかし、福原さん側からは、今日に至るまで引き渡しに応じるという連絡を受けていないということだ。
江さんは、長男を連れて福原さんが日本国外に出てしまうのでは無いかとの不安を感じているという。

江さんは記者から福原さんに伝えたいことを聞かれると、「日本の裁判所から結果が出されたので、強制執行は取りたくない。福原さんには、是非日本の裁判所の結果に従って、平和的に安全な形で子どもを返して欲しい」と述べた。
一方福原さんは会見に先駆けて、自身のSNSに、福原さん側の弁護士名で声明を発表した。台湾の裁判所で係争中であり「裁判官は、家事事件の内容を公にしないよう指示しています。 江宏傑氏には、裁判官の要求に違反しないよう強く求めます」との内容だ。