北海道小樽市で藤井聡太七冠が4連覇を目指す「王位戦」第3局の2日目が行われた7月26日、藤井七冠の愛知県瀬戸市の母校では将棋教室が開かれた。

女流二段のミスを誘う「穴熊」を仕掛ける小学生の猛者も!?

北海道小樽市で行われている王位戦七番勝負の第3局。4連覇を狙う藤井聡太七冠は、挑戦者の佐々木大地七段を相手にここまで2連勝。勝てば防衛に王手がかかる。

ほぼ互角の形勢で迎えた2日目、藤井七冠の封じ手が開かれ、対局が再開した。

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中盤の難所に突入し、佐々木七段が2時間を超える大長考。持ち時間を大きく削った。

ちょうどそのころ、藤井七冠の母校、愛知県の瀬戸市立效範小学校では、児童約20人を対象に将棋教室が開かれていた。講師は藤井七冠の妹弟子にあたる中澤沙耶女流二段だ。

中澤沙耶女流二段:
金はどんどん前に進んでいく攻めもあるんだけど、藤井先生がそれ好きなんだけど

大盤を使って駒の動かし方や戦法を解説。駒の役割などは初心者でもわかるよう、お金に例えて教えていた。

さらに、駒の持ち方まで手ほどき。

中澤沙耶女流二段:
初めての子はこの段階で手がプルプルだよ

基本を学び、中澤女流二段との指導対局に挑戦した。藤井七冠の戦いのウラで、ここでも熱い勝負が…。

6年生の水野陽介くんと名和晴輝くんペアが、中澤女流二段に手駒が8枚少ないハンデをもらって挑んだ。

名和晴輝くん:
先生の失敗を誘っていたけど。穴熊といって王とかをこちらに持ってきて、あんまり取らせない戦法に変えようとしています

すると…。

中澤沙耶女流二段:
えー!穴熊しようとしてるじゃん

さすがはプロ、すぐに見抜かれてしまった。それでも、良い手を見つけるコツを教わり…。

中澤沙耶女流二段:
負けました

水野陽介くん:
ハンデがあったとはいえ相手はプロなので、勝てて嬉しかったです

将棋に熱中するみんなにとって、先輩・藤井七冠はまさにヒーロー。

男の子A:
やっぱり地元出身の藤井聡太さんに憧れています

男の子B:
何も言えないくらいすごいです

男の子C:
このまま勝ち続けたら、全勝できるんじゃないかな

オセロ・将棋クラブを担当していた中里先生も、当時の人気ぶりを振り返る。

效範小学校の中里友木子先生:
他の子も「聡太くんの相手をしたい」と、みんなで囲みながら将棋を指していました。效範小学校一同、みんなで応援しています

子供たち:
藤井先輩、頑張ってー!

この日の「王位戦」第3局は、後輩たちの声援に応えた藤井七冠が勝利し、タイトル4連覇に王手をかけた。

(東海テレビ)

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