将棋の8大タイトル、全冠制覇を目指す藤井聡太七冠。現在、4連覇がかかる王位戦の第3局に臨んでいる。

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藤井七冠、21歳初対局

25日午前9時、対局は藤井七冠の先手で始まった。

先に4勝すればタイトルを獲得する王位戦は、これまで藤井七冠が2連勝中。今回勝てば防衛に王手がかかる。

対する挑戦者の佐々木大地七段は、反撃の一勝を狙う。

北海道・小樽市の老舗旅館「銀鱗荘」で争われる今回の大一番は、藤井七冠にとって、21歳になって初めての対局だ。

藤井聡太七冠:
21歳の初対局になるので、いい形でなんとかスタートできたらなとは思っています。

実は藤井七冠は、先手の対局は2023年度9戦9勝の勝率100%と、圧倒的な強さを見せている。

佐々木大地七段​:
ここで勝てば流れも変わると思うので、精一杯頑張りたいなと思います。

小樽市も盛り上がり

注目の大一番に、開催地の小樽市も盛り上がっている。

市内の和菓子店「つくし牧田」は、将棋の「歩」を持つ、シマエナガのねりきりを発売。北海道のみに生息する鳥をモチーフにした和菓子で、さっそく記念に買いに来たというお客さんもいた。

旭川から来た購入客:
(お店にきたのは)まったく初めて。ちょうど藤井聡太が(小樽に)来るってことで、これは!って感じで(買いに)来た。

つくし牧田・牧田浩司代表:
今回、小樽で王位戦をやることになりまして、盛り上げたいなということで作った商品となっています。藤井さんも、もしかしたらこのお菓子を気に入ってくれるのかな。

勝負メシとおやつは…

毎回、食べるメニューも注目を集める藤井七冠。午前の“勝負おやつ”には、白桃の水羊羹と抹茶ロールケーキを、午後には特製アップルパイを選んだ。一方、勝負メシは、藤井七冠はエビやウニ、イクラなどが盛られた海鮮ちらし、佐々木七段は小樽産鰊そばだった。

対局の戦型は、藤井七冠の得意戦法「角換わり」となり、佐々木七段は一手に2時間以上の大長考。その間、藤井七冠は頰づえをついて盤面を見つめていた。

間もなく1日目の対局は終了し、勝敗は25日午後に決する見通し。

(「イット!」7月25日放送より)