立ち上がると2メートル以上…。北海道東部の標茶町周辺で、次々と牛を襲うクマ「OSO18」について、標茶町が設置したカメラが初めてカラー写真での鮮明な姿を捉えた。

初めてカラー写真での姿を捉える

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木の幹に自分の臭いをつけようと、背中を擦りつけるクマ。そばに設置したスケールで、立ち上がった時の全長は2メートルを超えている。

この写真は6月25日朝、標茶町の町有林で撮影された。

木の幹には、クマの体毛を採取するヘアトラップが仕掛けられていて、DNA検査で、このクマは4年前から標茶町や厚岸町で牛66頭を襲ったヒグマ、コードネーム「OSO18」と確認された。

OSO18の姿が鮮明な画像で捉えられたのは初めてだ。

カメラに写る前日、乳牛が襲われる被害

標茶町によると、この写真が撮影された前日、撮影現場の茶安別から直線距離で10km離れた上茶安別の牧場で牛1頭が襲われ、死ぬ被害があった。

今回の撮影によって、OSO18の1日の移動距離も明らかになり、捕獲に向けた重要な手掛かりとなった。明らかになったOSO18の姿に、地元の酪農家は…

地元の酪農家:
初めて見たけど大きいですね。家畜を襲うことはやめてもらいたい。やめないと思うので捕獲しかないと思う

牧場の牛5頭が被害 佐藤守さん:
被害に遭う1週間前にもクマを見た。毛が短い大きいクマだったんですよね。似ているなっていう印象ですね

標茶町や厚岸町は、OSO18の捕獲のため、クマの目撃や痕跡を発見した際は連絡するよう呼びかけている。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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