警察車両の後ろに座り、眼鏡をかけてうつむく女。小学生の娘を入院させ、共済金をだまし取った疑いで逮捕された、パート従業員の縄田佳純容疑者(34)だ。

検察庁へと送られる縄田容疑者(34)
検察庁へと送られる縄田容疑者(34)
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19日午後0時半ごろ、縄田容疑者の身柄が検察庁に送られた。

縄田容疑者は2023年1月、当時8歳だった娘に十分な食事を与えず、低血糖状態に陥らせ、入院した6日分の共済金6万円をだまし取った疑いが持たれている。

娘は5年前から同じような症状で43回入院していて、縄田容疑者は合わせて約570万円を受け取ったとみられている。

事件発覚前に虐待疑いの情報

FNNの取材で明らかになったのは、事件発覚前に寄せられていた虐待を疑う情報。

縄田容疑者が住む大阪・大東市によると、2022年10月、虐待を知らせる匿名の情報が2件寄せられたという。これを受け、市は本人からの聞き取りなどを行ったものの、児童相談所と協議して、”虐待の兆候はない”と判断。警察には報告しなかった。

警察によると、娘は入院前の2日間で「梅の駄菓子を3つしか食べていない」などと説明。

また、縄田容疑者は2023年1月に娘が入院するとすぐに、交際相手や友人を旅行などに誘っていた。

調べに対し縄田容疑者は容疑を否認。警察は繰り返された娘の入院が金銭目的だったとみて、余罪についても調べている。

(「イット!」 7月19日放送より)

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