18日、詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪・大東市のパート従業員、縄田佳純容疑者(34)。

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縄田容疑者は今年1月、当時8歳だった娘に食事を与えず、嘔吐や脱水を伴う「ケトン性低血糖症」で6日間入院させ、入院時に支払われる共済金6万円をだまし取った疑いがもたれています。

警察によると縄田容疑者の娘は、5年前から同じような症状で39回入院しており、合わせて約570万円の共済金を受け取ったとみられています。

「食べへんねん」入退院を繰り返す娘 知人が感じた“違和感”

事件が発覚したきっかけは今年2月。
病院から子ども家庭センターへ「娘が頻繁に入院していて、その背景には母親からの食事制限があるのではないか」という通報が入ったことでした。

通報を受け、子ども家庭センターは調査にのりだし、娘を一時保護。その後警察に通報しました。

縄田容疑者の娘
縄田容疑者の娘

普段の親子の様子について近隣住民は、特に親子関係に問題があるようには見えなかったといいます。縄田容疑者についても、鍵をなくして家の前で待っていた近所の子供にジュースを買ってあげるなど「優しい人」という印象を抱いていたといいます。

しかし、約4年前に縄田容疑者と病院で出会ったという人は、「めざまし8」の取材に対し、当時から“ある違和感”を感じていたといいます。

違和感を感じていたという知人は…
違和感を感じていたという知人は…

縄田容疑者の知人:
(娘の)体が悪いって言って、血糖値が下がっているかなんかで、点滴しとかなあかんねんって。入院して、退院したなと思ったら、また3日後ぐらいに入院しているとかはありますね。

入院と退院を繰り返していたという娘。そのときの様子について別の知人は…。

縄田容疑者の知人:
かなり子供がガリガリなんでね。毎日ご飯食べてないんだろうなと、見て分かるぐらい。「めっちゃ細いな」って言ったら(縄田容疑者は)「食べへんねん」って。
お菓子を与えた時に「食べていいの?」みたいな、すごく喜んで食べていました。         

最近では、娘が痩せ細った姿や、泣いている姿が目撃されていました。

縄田容疑者の知人:
学校とかではいいお母さんです。いいお母さんしていたけど…、すごくかわいがってます、外では。 (娘が)痩せてる、食べてないかなって…給食しか食べていないのか。
(娘が)実家の前でしゃがみ込んでました。大丈夫?って聞いたら大丈夫って。泣いていましたね。

金銭目的か?娘に食べないよう指示していたという証言も

入院中の娘に対して下剤を飲ませて下痢にさせた傷害の疑いや、食事を取らないよう要求した強要未遂の疑いなどで、これまで3回逮捕されている縄田容疑者。

警察が娘に事情を聞いたところ、このように話していたといいます。

「小学2年生の頃からママにピンク色の変な薬を飲まされる。その薬を飲むといつも気持ち悪くなる。ご飯食べんときって言われて、おなかすいてたのにって思った」

縄田容疑者の自宅からは、多量の下剤や計量スプーンが見つかっています。

さらに警察によると今年2月、娘が低血糖の症状で入院している際、娘に対して「食うなよ寝とけ。夜も食べんと、しんどいって言って寝とき」と電話で話しているのを看護師が目撃したといいます。

警察の調べに対して縄田容疑者は、一連の容疑を否認していますが、縄田容疑者を知る人からはこんな証言も…。

縄田容疑者の知人:
(縄田容疑者は)きれいだし、ブランドものを持っているし、身に着けているものは、いいものばっかりです。羽織とかもそうだし、指輪も時計もカバンも。

知人によると、たくさんのブランド品を所持していたという縄田容疑者。警察は、エステや外食などの浪費癖があり「金銭目的」だったと見ていて、余罪についても調べを進めています。

縄田容疑者は中学校時代の卒業文集に、将来の夢についてこう書いていました。

「将来、私は保育士になろうと思います。そのためにも高校生活を自分なりに頑張ろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に合格していると思います」

(めざまし8 7月19日放送)