7月14日からの記録的な大雨で浸水被害が相次いだ秋田市では、飲食店でも大きな被害が出た。営業再開のめどは立っていないが、常連客の励ましが店主の心を支えている。

泥水が店内に…食材も廃棄

秋田市中通のラーメン店「稲庭中華そば秋田本店」。

浸水被害を受けた「稲庭中華そば秋田本店」の犬塚智さん
浸水被害を受けた「稲庭中華そば秋田本店」の犬塚智さん
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店内は、最大で1メートルの高さまで浸水した。

稲庭中華そば秋田本店・犬塚智さん:
水道メーターのところまで水がきてしまっていて、どんどん押し寄せてきた。水がきてから本当に早かった

店主の犬塚智さんが7月15日に店の2階から撮影した映像には、アンダーパスが水没し、店の敷地に泥水が流れ込んでいる様子が映っていた。

稲庭中華そば秋田本店・犬塚智さん:
ちょっと残っているが、この辺(高さ20cmほど)まで…

調理場は約20cm水に漬かり、製氷機・食器洗浄機が壊れたほか、エアコンを使用することもできない。3連休に合わせていつもより多く仕入れていた食材は、16日の夜、すべて廃棄した。

常連が励ましの電話を…「頑張ろうという気になる」

そんな中、17日朝、店に一本の電話があった。

稲庭中華そば秋田本店・犬塚智さん:
おはようございます。泥水はなんとかきれいに。床は汚い

記者:
どなたからの電話でしたか?

稲庭中華そば秋田本店・犬塚智さん:
お客さんが心配して電話をくれる。客が励ましてくれるから、頑張ろうという気になる。それで何とかようやく持ちこたえている。前に進もうと

(秋田テレビ)