7月15日から大阪市で行われる予定だった、韓国から初上陸の大規模音楽フェス。そのリハーサル中に事故が起きた。

ライブの演出に使われる装置から噴射された水。その直撃を受けたとみられる男性スタッフが死亡したのだ。


14日午前11時ごろ、大阪市此花区・舞洲のイベント会場から消防に「男性スタッフが、ステージ機材で頭にけがをして意識がない」と通報があった。

40代とみられる男性スタッフが病院に運ばれ、その後、死亡が確認された。

事故後の現場では、捜査員らが関係者に事情を聞く様子も見られた。
なぜ事故は起きた? 主催会社がコメント発表
男性が倒れていたとみられる場所にはブルーシートがかぶせられ、そのすぐそばに黒く細長い筒状の装置があるのが確認できる。

これが「ウォーターキャノン」と呼ばれる水の発射装置。発射速度は時速120kmにも及ぶという。

15日から行われる予定だった「ウォーターボム オオサカ 2023」は韓国から初上陸し、多くの韓国人アーティストのステージでこの装置を使った演出が行われる予定だった。

死亡した男性スタッフは事故発生当時、この装置の様子を見ていたとみられる。

警察によると本来、このウォーターキャノンは発射ボタンを3回押すと水が噴射する仕組みだが、事故の際はボタンを2回押した段階で水が噴き出し、男性の頭を直撃したとみられている。

事故を受け、イベントを主催する会社は「このようなことが起こらないよう対策をし、再発防止に責任を持って取り組んでまいります」とのコメントを発表した。

その上で、15日から行われる予定だった大阪会場でのイベントについては、急きょ中止を決定した。

警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めている。
(「イット!」7月14日放送)