インドを訪問中の自民党の菅前首相は6日、モディ首相と会談し、経済関係の強化や人的交流の拡大などについて意見交換を行った。
首都・ニューデリーでの約30分間の会談では、モディ首相が日本とインドの交流促進に取り組む「日印協会」の会長に菅氏が就任したことを歓迎した。
菅氏は、「日本企業がインドへの投資を進める上で、税制の一貫性や物流インフラなどの投資環境の整備を進めていくことが重要だ」として、協力を求めた。
また、「インバウンドや特定技能人材を含む人的交流も、日本として極めて重視している」と伝え、交流の拡大を目指すことでモディ首相と一致した。
さらに菅氏は、日本の新幹線方式を採用したインドの高速鉄道事業について、モディ首相の協力も得て、両国で進展を図ることを確認した。
会談に先立ち菅氏は、現地5日にインド西部の都市・アーメダバードで、高速鉄道の建設現場を視察していた。