北朝鮮をめぐって、今、ある異変が指摘されている。

今週放送の朝鮮中央テレビ “異変”とは一体何なのか?
今週放送の朝鮮中央テレビ “異変”とは一体何なのか?
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突然の“ノーマスク”

北朝鮮の朝鮮中央テレビで今週放送されたニュース映像を、先週のものと比較すると、大きな違いが浮かび上がった。

先週の映像では、学校を見ても職場を見ても、全員がマスクをしていた。

大勢が集う会場でも皆ノーマスク
大勢が集う会場でも皆ノーマスク

一方、今週のニュース映像では、市民は皆、ノーマスク。大勢の人が集まる場所でも、先週はきっちりマスクをしていたが、今週は広い会場内で誰一人マスクをしている様子は見られない。楽器を演奏する人も、先週は屋外でもマスクをしていたが、今週はノーマスクで演奏していた。

先週とは明らかに異なる北朝鮮のマスク事情。この変化について韓国メディアは、「北朝鮮でマスクの着用義務が解除になったようだ」と報じている。

衛星打ち上げ失敗 “マイナスイメージ”払拭したいか

なぜここに来て、マスク着用が解除されたのか。専門家は、5月の衛星打ち上げ失敗のマイナスイメージを払拭したい意向が透けて見えると指摘する。

甲南女子大学 鴨下ひろみ准教授:
北朝鮮は7月27日に朝鮮戦争の休戦協定締結から70年の節目を迎えます。祝賀ムードを盛り上げるためにマスクを解除して、人々の活動を正常化するといったことが考えられます。

一方で、一部海外メディアは、夏場にマスクをすることで皮膚炎になることを恐れた一時的な対策である可能性を指摘している。

(「イット!」7月6日放送より)

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