世界的なアーティスト、バンクシーの作品が、もんじゃ焼きの店の壁で見つかったのではと話題になっている。果たして本物なのか。

バンクシーの作品?写真を撮りに訪れる人も

東京・足立区の壁に描かれていた絵。赤いハート型の風船に手を伸ばす少女が描かれている。

この記事の画像(12枚)

これが今、正体不明の世界的アーティスト、バンクシーの作品ではないかと話題になり、写真を撮りに訪れる人が相次いでいる。

写真を撮った人:
本物だったらすごいですね。

この絵が見つかったのは、意外な場所だった。

絵が見つかったのは、もんじゃ焼きの店
絵が見つかったのは、もんじゃ焼きの店

現場リポート:
足立区にある、もんじゃ焼きの店です。このお店を出て左に曲がりますと、こちらにバンクシーの作品のような絵が描かれています。

この絵は、バンクシーの公式インスタグラムでも公開されている代表作「少女と風船」を思わせるもの。

現場リポート:
実際にバンクシーの絵と比較してみると、確かに似ていますね。

よく見てみると、風船のひもの部分が、長い方と短い方が逆だったり、本物の絵は足先の方が消えかかっているが、壁面の絵はくっきりと足が描かれている。

よく見比べると、風船のひもの部分が長い方と短い方が逆だったり…
よく見比べると、風船のひもの部分が長い方と短い方が逆だったり…
本物の絵は足先の方が消えかかっているが、壁面の絵はくっきりと足が描かれている
本物の絵は足先の方が消えかかっているが、壁面の絵はくっきりと足が描かれている

専門家「偽物の可能性が高い」

今回の絵は、いつ描かれたものなのか。

Googleのストリートビューを見てみると、2022年8月時点では、店の壁に絵は確認できない。

店の人が絵に気付いたのは、2023年2月のことだったという。

果たしてこれは本物なのか?

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授は、次のような見解を示した。

「バンクシー本人が昔のよく知られた作品と同じ作品を、わざわざ日本に来て描く理由はないと思います」

バンクシーのSNSにも掲載されておらず、偽物の可能性が高いという。

「ちょっとほっこりした感じで、みなさんに見守ってもらえればなと」
「ちょっとほっこりした感じで、みなさんに見守ってもらえればなと」

もんじゃ お好み焼き 一休・日下登さん:
壁に描かれていたのは悪いことかもしれないけど、ちょっとほっこりした感じで、みなさんに見守ってもらえればなと。

6日も、通りかかった人たちがカメラを向けるなど、下町の“バンクシーブーム”は続いている。

(「イット!」7月6日放送より)