連日クマの出没が相次ぐ北海道。
人が襲われたり家畜に被害が出たりして駆除を求める声が高まる中、砂川市では衰弱した子グマが保護され、動物園に受け入れられる珍しいケースがあった。
衰弱した子グマ…旭山動物園に保護
6月18日、砂川市の公園に出没した1頭の子グマ。
撮影者は、地元のハンターで鳥獣保護員でもある池上治男さん。

近くに母グマがいる可能性があるため、警戒を続けたが、時間がたっても同じ場所にとどまっていたことから母グマとはぐれたと判断。池上さんが保護した。

子グマは腹をすかせた様子でかなり衰弱していた。
池上さんが砂川市と対応を話し合った結果…
砂川市のハンター 池上 治男さん:
旭山動物園でまた会えることになったのでよかったですね。ハッピーエンドで。保護した甲斐がありました

旭川市にある旭山動物園に引き取られることになったのだ。
旭山動物園には「えぞひぐま館」があるが、子グマが衰弱していたことに加え、園内でたまたま収容可能だったことから、受け入れられたという。
子グマは保護されてから1週間ほどでエサをしっかり食べるようになり順調に回復。いまでは元気に動き回っているという。

旭山動物園 飼育員 大内 章広さん:
ほかの動物との共生について考えるきっかけとなるような存在となればいい
子グマの名前は保護された砂川市を由来にしたものになる予定だという。
(北海道文化放送)