相続税などの基準となる「路線価」が公表され、新型コロナの影響を受けていた東京・浅草など観光地で上昇傾向となった。
路線価の変動率の全国平均は、去年より1.5%上がり2年連続で上昇した。
新型コロナの影響で打撃を受けた観光地の路線価は、東京・浅草や上野で上昇するなど全国的に上昇傾向となっている。
浅草には平日にも多くの観光客の姿が見られ、路線価は去年に引き続き上昇した。また、2年連続下落率が全国トップだった大阪・心斎橋筋でも下げ止まっている。
都市未来総合研究所の平山重雄常務研究理事は、「インバウンド、国内事業等々がまだまだ戻ってきている途中の状態。ここから先は上昇傾向に向いていくだろうと」と話す。
一方、路線価の全国1位は38年連続で東京・銀座の鳩居堂前で、1平方メートルあたり4272万円だった。