28年間おりの中で暮らしていたチンパンジーが、初めて外に出ることになった。

アメリカ・フロリダ州。窓から飛び出す、チンパンジー。

チンパンジーは仲間に抱きつき、空を見上げると驚きの表情を見せる。

口もとの動きは、「おぉ…」と驚いているように見える。

その後も、何度も空を見上げる。仲間から体を触られても、お構いなしだ。

アメリカの医療研究所で生まれた、チンパンジーのバニラ。

28年間おりの中で暮らし、この日、初めて外に出ることになったのだ。

芝生の上を歩き、すれ違う仲間を見つめ、2本足で立つと遊具の方へ走っていく。

空を見上げた瞬間、顔が変わったバニラ。
人間とDNAの98%が同じ
人間のような表情になるのには、理由があった。

保護団体の担当者:
人間とチンパンジーは、DNAの98%が同じです。これは空を初めて見た、おそれと驚きの表情です。

保護団体は、「バニラは10歩以上歩くことができなかったが、今は自由に元気に暮らしている」とコメントしている。
(「イット!」 6月29日放送より)