2021年、走行中の京王線の車内で乗客を殺害しようとした罪に問われている男の初公判が始まった。男は、一部の起訴内容について「分かりません」と答えた。

服部恭太被告(26)は2021年10月、東京・調布市内を走行中の京王線の電車内で、男性(当時72)をナイフで刺して殺害しようとしたほか、ライターオイルをまいて火をつけ、乗客12人を殺害しようとした罪などに問われている。

服部被告は、映画「バットマン」に登場する登場人物・ジョーカーに似た服装で犯行に及んでいた。

初公判に臨んだ服部被告は、法廷内で、震える指を押さえるかのように両手の拳を強く握りしめるなど、緊張している様子が見られた。

そして「ナイフで刺したこと、ナイフを携帯したこと、火をつけたことは認めます。ただ、ほかの12名が殺人(未遂)の対象になるかは分かりません」と述べた。

この事件は同年8月、乗客の男女10人が突然男(当時36)に刃物で切りつけられるなどして重軽傷を負った小田急線での事件とともに、鉄道の防犯対策が見直される契機となるなど、社会に大きな影響を与えた。

今後、服部被告が裁判で何を話すか注目される。
(「Live News days」6月26日放送より)
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