東京・町田市のコーヒー店で5月に起きた発砲事件で、警視庁は拳銃の所持で逮捕された男について、暴力団幹部の男性を殺害した疑いで、16日に再逮捕する方針を固めた。

銃刀法違反の疑いで送検される佐々木容疑者(58)(5月28日 町田署)
銃刀法違反の疑いで送検される佐々木容疑者(58)(5月28日 町田署)
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捜査関係者によると、警視庁が殺人などの疑いで16日、再逮捕する方針を固めたのは、佐々木誠容疑者(58)。

発砲事件が起きた現場(5月26日夜 東京・町田市)視聴者提供
発砲事件が起きた現場(5月26日夜 東京・町田市)視聴者提供

佐々木容疑者は5月26日夜、JR町田駅そばのコーヒー店で、特定抗争指定暴力団・山口組系の鈴木英東(ひでとう)幹部(51)の首や腹などに拳銃で6発ほど発砲し、殺害した疑いがもたれている。

何者かによる報復を警戒して、周囲には、防弾チョッキと盾を持った警察官が配置されていた。異例の措置だ。
何者かによる報復を警戒して、周囲には、防弾チョッキと盾を持った警察官が配置されていた。異例の措置だ。

司法解剖を行ったところ、鈴木幹部の体内からは3発の銃弾が見つかっていて、死因は失血死とみられている。

佐々木容疑者は、事件が起きた約4時間後、神奈川県内の警察署に出頭した
佐々木容疑者は、事件が起きた約4時間後、神奈川県内の警察署に出頭した

佐々木容疑者は発砲事件の約4時間後、回転式拳銃1丁を所持して神奈川県内の警察署に出頭し、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されていた。

事件当日、佐々木容疑者はコーヒーショップに現れ、鈴木幹部と少し会話を交わすと、いきなり発砲したという
事件当日、佐々木容疑者はコーヒーショップに現れ、鈴木幹部と少し会話を交わすと、いきなり発砲したという

鈴木幹部は佐々木容疑者に貸した金の話をするため、コーヒー店を訪れた直後に撃たれたとみられている。

じっと、報道カメラをにらみつけていた佐々木容疑者。元暴力団組員で、現在は、職業不詳だ
じっと、報道カメラをにらみつけていた佐々木容疑者。元暴力団組員で、現在は、職業不詳だ

警視庁は暴力団同士の抗争事件ではなく、佐々木容疑者と鈴木幹部の間の金銭トラブルが原因とみて、さらに詳しい動機を調べている。

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社会部
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事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。