高円宮妃久子さまは、6月14日、チャリティーで集めた義援金の贈呈式に出席されました。義援金は、「トルコ・シリア地震」の支援などに充てられます。
義援金は、2022年12月に行われた「いけばなインターナショナルフェア2022」で駐日大使館40カ国が参加したバザーによる収益金です。
この記事の画像(8枚)贈呈式には、岸田総理夫人の岸田裕子さんや林外務大臣夫人の林裕子さんら約300人が出席し、フェアのチェアパーソン(委員長)を務めたチュニジア大使夫人から清家篤日本赤十字社社長に「トルコ・シリア地震」への救援金として手渡されました。
このほか、東京都福祉保健局へ、児童福祉のための寄付金が送られています。
久子さまは、お言葉の中で「今回のご寄付、トルコ・シリアの地震の方に大半がまいりますが、ちょうどこの度、ヨルダンに行く途中、イスタンブールで飛行機を乗り換えました。その際に、地元の大使、誠にお気の毒にも朝の4時半に、色々とトルコの地震のことシリアのことをご説明くださいました。現場までは参りませんでしたけれども、そこで説明を受けたことによって、日本で聞く以上に色々なことがあって、いかに大変かと言うこともわかりました」とヨルダンの皇太子の結婚式に出席する際、5月29日、トランジットで立ち寄ったイスタンブール国際空港で、駐在トルコ大使から現地の話を聞いたことに触れられています。
また、ヨルダンでの行事に、いけばなが飾られているのをご覧になったということです。
「来年が国交樹立70周年ということで、ヨルダン日本フレンドシップという会が設立されました。その会の会場で4流派のいけばなが、壇上に飾られており、とてもとても立派でございました。地元の花材が使われて、ヨルダンはとても熱心なチャプター(支部)ですので、とても立派に飾って頂きましたし、飾ってくださいました皆さまともお会いすることができました。このようにして、いけばなインターナショナルの支部が海外で活躍することによって、いけばながまた世界に広められてくこと、そして、いけばなの心の部分が伝わっていくことを大変誇らしく思っております」と述べられています。
贈呈式の後には、草月流の勅使河原茜家元らによるいけばなのデモンストレーションも行われました。
多くの人の前で行われるデモンストレーションは、コロナ禍により、久しぶりだったこともあり、久子さまだけでなく、出席したいけばな関係者も、即興で仕上げられていく作品に見入っていました。
いけばなを通して多くの人たち、そして世界が結ばれていくことを望まれている久子さまのお姿でした。
【執筆:フジテレビ皇室担当解説委員 橋本寿史】