荷物を届けるトラック運転手の不足が心配される「2024年問題」解決に向け、荷さばきロボットの採用が進んでいる。

倉庫に、黄色い箱が所狭しと積まれている。

横を見ると、黄色い箱が意思を持っているように、道を譲り合いながら移動している。

箱を動かしているのは、自走式ロボットだ。

アマゾンが公開した、千葉市に建設している物流倉庫「Amazon千葉みなとFC」では、約2600台のロボットが1700万個以上の商品を荷さばきする。アマゾンは、8月に稼働する予定だとしている。

このところ物流の世界で、どんどんロボットが採用されている。

三井不動産が公開した、千葉・船橋市にある「三井不動産ロジスティクスパーク」の物流システムは、倉庫の隙間を登り、キビキビと商品を出し入れしている。

荷さばきロボットを使う理由は、効率化だけではない。
配達運転手が不足する「2024年問題」
その他の理由とは…。

それは、荷物を届けるトラック運転手の不足が心配される、「2024年問題」。解決のカギを握る1つとされるのが、ドライバーの負担になっている、荷物の積み降ろしの待ち時間だ。

導入された新システムは、これまでかかっていた時間を大幅に短縮する。

また、ロボットを使うことで、1日あたりに、これまでの2倍の量を出荷できるようになったということだ。私たちの生活を陰で支える物流も、ロボットが欠かせなくなっている。
(「イット!」6月8日放送より)