6月5日未明、真っすぐ前に視線を向けながら東京湾岸署に入っていったのは、元参議院議員のガーシーこと、東谷義和容疑者(51)です。

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滞在先のUAE(アラブ首長国連邦)から急転直下の帰国、そして逮捕となりました。

4日に成田空港に到着した際には、警視庁の捜査員に囲まれながら取材陣の前に姿を現したガーシー容疑者。

その顔には不自然なほどの「笑み」が。

記者:
笑っています、ガーシー容疑者笑っています。ずーっと笑っています。

金髪に無精ひげをたくわえた顔から時折、白い歯をのぞかせ、まるで笑っているような顔のガーシー容疑者。

“笑み”を浮かべたまま、警視庁に向かう車に乗り込みます。

成田空港から警視庁に向かう車に乗り込む際にも“笑み”がこぼれる
成田空港から警視庁に向かう車に乗り込む際にも“笑み”がこぼれる

警視庁に着いた際には、沿道から支持者とみられる人々からの“歓声”も上がりました。

「ガーシー!愛してる!ガーシー!」「ガーシー!」

歓声に対して、軽く会釈をするようなしぐさも
歓声に対して、軽く会釈をするようなしぐさも

歓声に対しても、“笑顔”で会釈するようなしぐさを返します。

一見、“余裕の笑み”のようにも見えますが、FNNの取材から垣間見えたのは、笑顔とは裏腹な心境でした。

帰国する機内のガーシー容疑者にFNNが取材を試みたところ、記者がやり取りしていたアカウントから以下のような返信が。

記者「帰国してるんですね」
ガーシー容疑者「逮捕されるけど」

記者「このタイミングでの帰国の理由、容疑の認否など、国民へのメッセージありますか?」
ガーシー容疑者「急すぎて何もない」

今まで饒舌だったガーシー容疑者とは思えないほど、文章から戸惑いがにじんでいます。

なぜ、このタイミングで、突然の帰国から逮捕に至ったのでしょうか?元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は、その理由についてこう話します。

若狭勝弁護士:
日本の警察あるいは日本の政府がUAE側に対して、「ガーシー容疑者を日本に戻すように協力を願いたい」と強く要請した。それに応じてUAE側が、日本に戻るように事実上の勧告というか、働きかけたということが、今回の日本への帰国につながったものと思います。

ガーシー容疑者の認否について、警視庁は共犯関係がある事件として明らかにしていません。本格的な取り調べは、5日以降になるとみられています。

(「めざまし8」6月5日放送)