大分県津久見市にある、自然の中でイルカと触れ合える人気観光スポット「つくみイルカ島」。毎朝のごみ拾いで拾った流木を再利用し、飼育員が自分の趣味を生かしたインテリアを作り販売している。自然と共存する施設ならではの取り組みを取材した。

流木を再利用したインテリア

施設内にある、客が利用する休憩室に飾られている植物のインテリアは、流木などを再利用して作ったものだ。

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この取り組みを提案したのは、飼育員の浜田泰典さん。

つくみイルカ島 浜田泰典さん:
イルカ島が行っているSDGsの活動をみなさんに知ってもらいたいと思って始めた。なんとか自分の趣味と仕事を兼ねてできないかと思って考えました。

材料は毎朝のゴミ拾いで回収した流木

自然の海の中で生き物を飼育しているイルカ島。スタッフは毎朝、周辺のゴミ拾いを行っている。その際に回収した流木などを活用し、インテリア作りを始めた。SDGsの取り組みのうち「海の豊かさを守ろう」や「つくる責任つかう責任」などの解決に向けた活動だ。

完成後はイルカ島で販売していて、売り上げの一部はODA=政府開発援助に寄付している。

捨てられるものに、もう一度価値を

さらに施設内の壁にもこんな工夫が。

海上デッキを作り替えた際に出た古い木材を壁に利用している。廃棄される予定の物を別の形で再利用するアップサイクルの取り組みだ。

浜田泰典さん:
アップサイクル、使われないものを使えるようにしていく活動は意外と簡単だということをみなさんに知ってもらいたい。自然を後世に残せるように、そういった活動の一環になればと思います。

捨てられるものをもう一度、価値あるものに。自然と共存するイルカ島ならではの取り組みが始まっている。

(テレビ大分)

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