兵庫県宝塚市を流れる逆瀬川の河川敷で、この時期に見られる特定外来生物が今問題になっています。
この記事の画像(12枚)ディレクター:
手前の方から奥の方まで黄色い花が咲いていますね。壁の岩の間からも大量に咲いていますね。
兵庫県宝塚市を流れる逆瀬川の河川敷で、この時期に見られる「黄色の絨毯」。
この黄色い花について、地元の人はこう語ります。
散歩をしていた女性:
ちょっと癒しにはなりますね。
近所に住む男性:
パッと急に(花が)開いた感じ。エラい綺麗だなと思って。
地元住民の癒やしになっているというこの黄色い花。正体はいったい何なのでしょうか?
一見きれいなこの花々の正体は、特定外来生物に指定されている「オオキンケイギク」という植物です。
北アメリカ原産の「オオキンケイギク」。非常に繁殖力が強く、スミレやヒルガオなど、在来種の生息地を奪ってしまうため「特定外来生物」に指定されているのです。
宝塚市環境政策課の山田菜央さんによると、25年ほど前に、初めて生息が確認され、年々生息エリアが拡大しているといいます。
宝塚市環境政策課 山田菜央さん:
繁殖力が強いので、抜いても抜いてもいたちごっこになってしまいますね。去年はこの一帯でほとんど黄色いのが見えなくなるくらいまで駆除したんですけど、今年になってまた復活している状況になります。
宝塚市環境政策課 山田菜央さん:
「またか…」って、正直思っちゃいましたね。「黄色い侵略者」ですね。
この取材の直後にも駆除が行われ、市の呼びかけに集まった有志を含む42名が参加。重さにして350キロを抜き取りました。
「オオキンケイギク」は、宝塚市以外にも全国各地で生息が確認されていて、5月、都内でも昭島市で駆除が行われています。
さらにこのきれいな「オオキンケイギク」ですが、持ち帰って栽培などをすると、罪に問われる可能性があるので、くれぐれもご注意下さい。
(めざまし8 6月1日放送)