5月26日、南シナ海の上空で、アメリカ軍偵察機に中国軍戦闘機が急接近する事態が発生した。

南シナ海上空に浮かぶ黒い影
南シナ海上空に浮かぶ黒い影
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真っ青な空で、捉えられた黒い影。

アメリカ軍偵察機と並走するように飛んでいるのは中国軍戦闘機だ。

アメリカ軍偵察機に急接近してくる中国軍戦闘機
アメリカ軍偵察機に急接近してくる中国軍戦闘機

すると突然、中国軍戦闘機が急接近してきた。

さらに、偵察機の正面へと回り込み、そのまま飛び去っていった。“挑発行為”とみられる。

この中国軍戦闘機による“挑発行為”は、5月26日にアメリカ軍偵察機から撮影された。

中国軍戦闘機が偵察機の目の前を通過した後、偵察機のコックピットが大きく上下に揺れている。乱気流が発生したのだ。

アメリカ側は、「不必要に攻撃的な操縦だった」と発表した。

撮影された場所は、中国が進出を強めている南シナ海の上空だ。

中国軍機の”挑発行為”は過去にも

南シナ海の上空では以前も、中国軍機による挑発行為が行われていた。

その様子が撮影されたのは2022年12月だ。映像には、中国戦闘機が、アメリカ軍機のすぐ横を飛んでいる様子が映っていた。その距離はわずか6mで、一歩間違えれば大事故につながりかねない。

再び起きた、中国軍による危険な挑発行為。アメリカは「国際法に従って、今後も安全に国際空域での飛行を続ける」としている。

(「イット!」5月31日放送より)