東京・浅草の街を威勢のいい掛け声とともに練り歩く“みこし”。

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新型コロナの影響で規模を縮小するなどして開催されてきた浅草「三社祭」が、5月19日から21日の3日間にわたって開催されました。

4年ぶりの本格開催で熱気に包まれる中、大勢の人が集まったことによる様々な“混乱”や“ドラマ”が起きていました。

「感慨深い」4年ぶりの熱気に包まれた“連合渡御”

氏子44町のみこしが約100基繰り出す「連合渡御」。
色とりどりのはんてんを着た担ぎ手たちが、掛け声にあわせて街を練り歩くと、見物客から歓声が沸き起こります。

しかし、雷門から出てくるみこしを一目見ようと多くの人が集まり、身動きできない状態に。

浅草っ子が「1年で最も血が騒ぐ」と呼ぶ「三社祭」。

みこしの担ぎ手として参加した地元在住の番組スタッフも、ものの20分で大量の汗がふき出しています。

街が熱気に包まれる中、ひときわ盛り上がるみこしが現れました。

浅草寺の近くに構える、浅草東町会です。

青年部会の吉岡智博部長には、今回の復活に並々ならぬ思いがありました。

浅草東町会 青年部 吉岡智博部長:
2020年の三社祭で(部長を)やめる予定だったんですけど、コロナで延期になって、やっとこれで最後。感慨深いですよ。

規模の縮小を余儀なくされたコロナ禍の3年間を取り戻すかのように、大きな掛け声で盛り上げます。

そして、最終日の21日は、三社祭の最大の見せ場である境内からみこしを担ぎだす「宮出し」が行われ、約1トンある3基のみこしが浅草神社を出発し街を練り歩きました。

朝8時にもかかわらず、沿道には多くの見物客が。そして、雷門の前で待ち構えるのは、浅草東町会の人たちです。

浅草東町会 青年部 吉岡智博部長:
人間、4年空くと(勝手を)忘れるんだなって、細かいこともありますけど。滞りなく素晴らしいお祭りができて、僕一人の力じゃないんで。感謝してるのとホッとしてる気持ちがあります。

現場では様々な混乱やドラマも…

一方、21日の東京は夏日となり、その影響で熱中症とみられる症状の患者の姿も。

現場に居合わせた人:
音がドンとしたので、なんだと思って、後ろ見たら倒れてらっしゃったので。(前日)が涼しかっただけに余計かなと。

倒れた人物はその後、救急車で搬送されました。

祭りの終盤となった夜、盛り上がりは最高潮に。

ディレクター:
すごい人が集まってきています。本当にぎゅうぎゅうで、まったく身動きがとれないですね。みこしがきて、道路が見えないほどの人が詰めかけています。

最後に、みこしが神社に戻る「宮入り」が行われると、こわばった表情をする女性が。

初めて宮入を体験する 今佑海さん:
(宮入り)初めてなんで、めっちゃ緊張してます!もうドキドキです。

初めての「宮入り」で緊張する今さん。しかし時間がたつにつれ、表情がほぐれてきました。

初めて宮入を体験する 今佑海さん:
やばかったです、やばいです!誰でもかつげるわけじゃないので、うれしかったです。

4年ぶりの開催となった三社祭は、多くの人を魅了しました。

(「めざまし8」5月22日放送)