毎日1,000個以上の荷物が出入り

3密を防ぐ切り札はベンチャーが開発した最新技術。
withコロナ社会で、あらためて注目される物流の最前線を取材した。

佐川グループ倉庫(東京・江東区)

5月中旬、緊急事態宣言の真っただ中に稼動を開始した大型物流倉庫。

SGムービング・矢ヶ部雅樹係長:
ステイホームをわたしたちの業種ではできない状態だった。常に荷物が動いていたので作業員も出てきて作業を行っていた。

SGムービング・矢ヶ部雅樹係長

新型コロナの感染対策を求められながらも止めることのできない物流の現場。
東京都内にある宅配便大手・佐川グループの巨大倉庫には主に通販各社の荷物が保管されている。

大型の家電や家具などが集積されるフロア。
外出自粛による通販需要の伸びなどを背景に緊急事態宣言中も毎日、1,000個以上の荷物の出入りがあった。

3密対策に“無人タイプ”の台車ロボット

忙しくても3密を避けるため、作業員の数を増やせない現場。
そんな物流倉庫で感染対策に一役買ったのが無人タイプの台車ロボットだった。

無人タイプの台車ロボット

台車ロボットは、床のバーコードをセンサーでたどりながら無人で荷物を運ぶことができる。人手が必要なのは荷物を送り出すときと受け取るときだけ。
人が台車を押して荷物を運ぶ必要がないので、ロボットの数だけ作業員の数を減らせる。

台車ロボット稼働前

現在、倉庫内で6台の台車ロボットが稼働しているため、本来8人が必要だった作業を2人の作業員でこなせるようになった。

台車ロボット稼働後

SGムービング・矢ヶ部係長:
当初、省人化を目的に導入していたが、緊急事態宣言下に3密が叫ばれる中、コロナ対策にもつながっていた。(台車ロボットが)ないことを考えるとこの荷物量を運ぶのが難しかったと思う。

SGムービング・矢ヶ部係長

開発したベンチャーには問い合わせが急増

倉庫用のロボットを開発したのは、ベンチャー企業「ZMP」。

ベンチャー企業「ZMP」

コロナ対策に使いたいという物流業者からの問い合わせが急増しているという。

ZMP・笠置泰孝事業部長:
問い合わせと商談件数ともに3倍ぐらいに増えている実感はある。

ZMP・笠置泰孝事業部長

物流現場でのロボットニーズの高まりを受け、台車型と組み合わせて使用できるフォークリフト型などの開発を急いでいる。

ZMP・笠置事業部長:
極力現場に人がいなくても物流の業務が回る体制、これを構築できるように手伝いをすることで貢献できるのではないか。

(「Live News α」6月14日放送分)