新生活が始まり環境が大きく変わったタイミングは、ストレスを感じやすくなる。大型連休が過ぎたあたりの時期は「五月病」に特に注意が必要だ。
五月病の改善にも大切なのが「睡眠」 あなたは上手に睡眠をとれているだろうか?
5割以上が経験 五月病
「五月病」とは、新しい環境への適応がうまくいかず、なんとなく体調が悪い・やる気が出ないなど心身に不調があらわれる状況のことをいう。
「五月病になったことがありますか」という質問に対して、22.8%が「確かにある」 32.8%が「あると思う」と回答した。
この五月病になったことがあると自覚する人に対して、「五月病が原因で、仕事を休んだことはありますか」と聞いたところ、46.8%が「ある」と回答。
また、休職経験についても聞いたところ、全体で31.4%が「ある」 20代の場合は39.5%「ある」と回答した人がいた。中には「退職した」という人もいるそう。
特に、環境の変化が大きくプレッシャーも感じやすい若手社員は、五月病の影響をより重く受けやすいと言われている。
チェックシートで確認
五月病の改善のために、見直したいことの一つが「睡眠」
睡眠の専門家・梶本修身氏が監修したリスト、あなたは何個当てはまるだろうか?
●平日の睡眠6時間未満
●目覚ましは大音量
●午前中に眠くなる
●休日は朝遅くまで眠る
●眠る直前までスマホを見ている
●常夜灯をつけたまま眠る
●ふとんに入って5分以内に眠れる
●夜中に目が覚める
●(夏)エアコンは起床前に切る
●靴下を履いて眠る
「6個以上」・・・睡眠不規則型 今すぐ見直しが必要
「3~5個」・・・睡眠見直し型 質に注意・生活習慣の見直しを
「2個以下」・・・睡眠整う型 優秀
ちなみに、寝だめはできないという。起きる時間は変えずに寝る時間を早くした方がいいそうだ。また常夜灯を付けたまま寝ると、肥満になりやすいデータもあるという。
布団に入り5分以上25分以下で寝付くのが正常で、5分以内は気絶に近い状態だそう。さらに、夏場はエアコンは消さない方がいいという。
習慣の見直しで睡眠の質向上
質のよい眠りをとるために、上記以外にできることもある。
それが、「鶏むね肉」を食べる! 鶏むね肉には睡眠の質に関わる「自律神経」の疲労を軽減する作用のあるイミダペプチドが豊富。継続して食べる事が重要だそう。
さらに、睡眠の質を悪化させる最大の要因ともいわれる「いびき」は横向き寝で改善できるという。8割の人がいびき・無呼吸が半減するそうだ。抱き枕を一緒に使うのもオススメ。
そして、入浴は眠る1時間前まで!39~40℃のお湯に5~10分浸かるといいという。
また、スマホは眠る1時間前まで!ブルーライトの悪影響に加え、興味・関心がエンドレスで覚醒を促してしまう。
即効性を求めたいなら
すぐに効果を感じられるであろう方法が「パワーナップ」これは「短時間の昼寝」のことで、正午から午後3時くらいにとる15~30分ほどの睡眠のこと。脳や身体の疲労をとるのに効果的だそう。
「パワーナップ」をする事で、集中力の向上・ストレス軽減・記憶力の向上・作業効率アップなど多くのメリットが期待できる。常に様々な情報を処理している脳はとても疲れているので、脳の疲労をとることが大切。短時間に寝ている間に、脳の疲労などがクリアになるそうだ。
私たちが思っている以上に、脳は疲れている。日中の作業を効率よく行うためにも、脳を休める短時間の睡眠はとても大切だという。
上質な睡眠で心も身体も安定させ、穏やかな日常が送れるよう習慣を見直してみよう。
(福島テレビ)