4月30日、タイ南部・バーンソーン駅の監視カメラが、間一髪の救出劇を捉えていました。

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駅のホームへ向かって、線路をゆっくりと横断する高齢の女性。

駅のホームには列車が迫ってきていますが、女性は前しか見ていないのか…列車に、全く気がついていません。

奥から迫っている電車に気がついていない
奥から迫っている電車に気がついていない

あわや衝突!と迫ったその時、一人の男性が猛スピードでホームから飛び降り、女性を抱きかかえて線路脇に押し戻しました。

ホームから飛び降り女性の救助に走る男性
ホームから飛び降り女性の救助に走る男性

次の瞬間、女性が歩いていた場所を列車が通過。

まさに間一髪の救出劇でした。

助けられた75歳の女性は、家に帰るためよくこの線路を横切っていたといいますが、聴覚に障害があり、列車の警笛も走ってくる音も聞こえなかったといいます。

女性を救助したのは駅長のティティポン・ピリポンさん。
列車が到着する直前に、駅の見回りをしていたところ、女性の危険を察知し飛び降りたのです。

ティティポン・ピリポンさん(画面中央)とプラユット首相(画面右)
ティティポン・ピリポンさん(画面中央)とプラユット首相(画面右)

この勇気ある行動をとらえた動画は、たちまち拡散され、駅長は一日にしてヒーローに。
県知事からは、表彰状が贈られ、タイのプラユット首相も「他人の良い手本になることを応援する。社会の良い手本になり、これからも助け合ってほしい」と勇気ある行動をたたえました。

(めざまし8 5月11日放送)