「色々ほかでもあると思いますので…、こういう高級商材だとやっぱりリスクはやはりあるかなという感じがします」

そう悔しさを口にするのは、強盗被害に遭った銀座の高級時計ロレックス専門店の関係者です。

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――系列店を含め同様の被害にあったことは?

強盗被害に遭った店の関係者:
こういう真正面からというのはそんなにはないですね。悔しいですね。悔しいの一言ですし、こういうことは許せないです。非常に残念ですよね。こういうことがない世の中になってほしいなと思います。

5月8日午後6時20分ごろ、銀座の大通りに面した高級腕時計・ロレックスの専門店に、仮面をかぶった3人組が押し入り、ケース内の腕時計を強奪。

警察によると、店内には50万円から2200万円までの商品があり、100点以上が奪われたといいます。

事件当時、客はおらず、従業員が5人いました。3人組の1人は、刃物を持っていましたがけが人はいなかったとのことです。

警視庁は、男子高校生を含む10代の男ら4人を逮捕。
さらにもう1人が関わっているとの目撃証言もあり、警視庁は強盗事件との関連とともに調べています。

多くの人が往き来する、夕方の銀座で起きた強盗事件。

「めざまし8」は、偶然現場に居合わせたという男性に話を聞きました。

「映画の撮影かと」人が往来する銀座で起きた大胆すぎる犯行

アルバイトの面接で銀座を訪れていたという男性、突然聞こえてきたサイレンの音で、異変に気がついたと言います。

目撃者の男性がとっさに撮影した映像
目撃者の男性がとっさに撮影した映像

目撃者:
見てみたら、白い仮面のおもちゃみたいな仮面かぶっている人がいて。最初は、撮影かな?なんかの撮影かな?と思ったんですけど、カメラとかも見当たらなかったので…もしかしたら本物かもしれないって。

初めは、犯人が「仮面」をつけていたことから、本物の強盗だと理解できなかったという目撃者の男性。

目撃者:
本当に最初、ちょっと非日常すぎて理解が追いつかなくて。本当に映画の撮影かと思って(スマホで)撮ってたんですけど。途中でちょっと様子がおかしいな?って。

男性がとっさに撮影したという映像には、3人組が店から飛び出して逃げていく様子が映っていました。

目撃者:
(被害に遭った店は)もう外から見た感じでもわかるぐらい、ガラスが穴開いて割れてるみたいな。床にも散らばってるっていうのが見えました。自分も初めてだったんで、最初なんか興奮じゃないけど、なんか気持ちが落ち着かない感じがしたんですけど。やっぱり冷静になって、(撮影した)動画を見たりしてると、怖いなっていうのは思います。

元埼玉県警刑事の佐々木成三氏は、撮影された映像を見て、犯人は「周りが全く見えていない」と話します。

元埼玉県警刑事の佐々木成三氏
元埼玉県警刑事の佐々木成三氏

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏:
強盗の形態ではあるんですけれども、あまりにも堂々すぎる。「本当にこれは犯罪なのか?」もしかすると見た人にとっては「ドラマじゃないか?」って思う方がいたぐらい、大胆な犯行だなと感じました。周りが見えてないですね。目撃者がこれだけ多くいるということを最後まで気付いていないということが、素人の犯行だなと感じました。

――多くの人が撮影していたことにより、犯人確保につながった?

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏:
これはすごい大きな情報だと思います。警察としても逃走先、犯人の乗っている車、車種、色、ナンバー、これが明確に分かりましたので、緊急配備をするにおいてはこの映像はかなり有効に活用されたんだなというふうに感じますね。

犯行が約10分間にも及び、近くには交番のある場所にもかかわらず、すぐに警察が現れなかった理由については、こう推察します。

多くの人が往来する中、店から飛び出す犯人たち
多くの人が往来する中、店から飛び出す犯人たち

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏:
もちろん警察は緊急走行で現場には向かっていたと思います。110番がどれぐらい後なのか、ということもあると思うのですが、やはりあまりにも非現実すぎて、110番をした人がもしかすると若干時間がずれた可能性もあるのかなと。

(めざまし8 5月9日放送より)