江戸時代より伝わる「日本三大つるし飾り」のひとつ、「傘福」。山形・酒田市の旧料亭「山王くらぶ」では、豪華絢爛な大小40基の展示が行われており、訪れた人の目を楽しませている。

江戸時代より伝わる「傘福」

酒田市の「傘福」は家内安全や子どもの成長を願って作った飾りを傘につるし、江戸時代後期に神社などに奉納したのが起源とされ、福岡の「さげもん」、静岡の「つるし飾り」とともに「日本三大つるし飾り」に数えられる。

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地元の商工会議所の女性会が18年前に伝統を復活させたもので、今、酒田市の旧料亭「山王くらぶ」では、2階の106畳の大広間に豪華絢爛な大小40基が展示されている。

野だての大傘に999点の細工物をつるした、高さ2メートルの大型の傘福には、着物の切れ端などを使って作った「打ち出の小づち」などの様々な縁起物がつるされている。

また、県産の紅花を使って染めた絹で作った、干支(えと)のウサギにちなんだ新作の傘福も展示されていて、訪れた人の目を楽しませている。

福島から訪れた人:
皆さんの思いがつるしの中に伝わっていて良かった。一つひとつ手作りで心がこもっていて

酒田商工会議所女性会・岩間奏子会長:
一つひとつの細工物に願いが込められ、傘に下げられているので、そういった部分に気持ちを寄せて楽しんでいただければ

特別展示「湊町酒田の傘福」は、11月5日まで酒田市の「山王くらぶ」で期間中無休で開かれている。

(さくらんぼテレビ)

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