鹿児島・出水平野の春先の風物詩であるツルの“北帰行”に異変が起きている。
この記事の画像(11枚)出水平野でたくさんのツルが水田をつつき、エサを探していた。
ここで“春先の風物詩”となっていることがある。
それは、1万羽を超えるツルが繁殖地のシベリアを目指して飛んでいく“北帰行”だ。
“北帰行”の終わりに近づくこの時期、平年なら残っているツルは50羽程度。
しかし、先週末の時点でまだ200~300羽が残っていたのだ。
鹿児島県ツル保護会・堀昌伸事務局長:
例年以上にツルが残っている。暑くなる前に元気よく北帰行してもらいたい。
平年なら“北帰行の終盤”だが…。
原因は鳥インフルエンザ
なぜ、4月になっても多くのツルが留まっているのだろうか。
その理由は、“鳥インフルエンザによるツルの大量死”だった。
鹿児島県ツル保護会によると、通常は親に促されて飛び立つはずの幼いツルが、親を失って飛ぶタイミングをつかめないからだという。
気になる北帰行の遅れ。しかし、ツルは寒さを好むため、気温が上がってくれば自然に飛び立っていくということだ。
(「イット!」4月19日放送より)