アメリカ軍などの機密文書をSNS上に流出させたとして、FBIが21歳の兵士を逮捕した。

空からの映像。頭に手を乗せている男
空からの映像。頭に手を乗せている男
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13日、アメリカ・マサチューセッツ州。Tシャツに半ズボン姿の男が、頭に手を乗せ、後ろ向きで歩いていた。

頭に手を乗せている男の後ろには、銃を構えた複数のFBI捜査員が…
頭に手を乗せている男の後ろには、銃を構えた複数のFBI捜査員が…

その先には、銃を構えたFBI(アメリカ連邦捜査局)の捜査員が待ち構えている。

 
 

男は、アメリカ軍などの機密文書をSNS上に流出させたとして逮捕されたジャック・テシェイラ容疑者(21)。マサチューセッツ州の空軍に所属する兵士だった。

 
 

アメリカのメディアによると流出した文書は、約数百件。

その流出した機密文書には、ウクライナでの戦闘の状況や、軍事支援に関する秘密計画などが含まれていたという。

さらに、同盟国である韓国の政府高官の会話を、アメリカがスパイしていたとする内容まで…。

ウクライナ情勢や同盟関係に、大きな影響を与えかねない事件だった。

「非常に重く受け止めている」

11日、アメリカのオースティン国防長官もこんな発言をしている。

オースティン国防長官:
我々は事態を非常に重く受け止めており、 情報の出どころと、その範囲が明らかになるまで、徹底的に調査していく。

IT技術者で、機密文書へのアクセス権を持っていたとみられるテシェイラ容疑者。

当初は機密文書を書き写していたが、画像をインターネットに投稿するなど、犯行がエスカレートしていったということだ。

(「イット!」 4月14日放送より)