時に、大人が想像しないような「思わぬ行動」をとる子供たち。

4月1日に愛知県内で撮影されたドライブレコーダーの映像には、幼い子供の予期せぬ行動が映っていました。

車道に向かって飛び出した子供
車道に向かって飛び出した子供
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突然車道に飛び出した子供、その場に座り込んでしまいました。車が子供をよけるように次々と通過します。

道路の真ん中に座り込んでしまう
道路の真ん中に座り込んでしまう

しばらくして、子供は立ち上がると、道路を歩き始めました。すぐそばには大型トラックが。

子供に大型のトラックが接近
子供に大型のトラックが接近
慌てて車を飛び出して救助に向かう男性
慌てて車を飛び出して救助に向かう男性

その様子を見た信号待ちのドライバーが全力で救助に向かいます。救助に向かった男性は子供を抱え上げ、道路脇に避難させました。

子供を抱えて安全な場所へ
子供を抱えて安全な場所へ

救出に向かった男性:
信号待ちで先頭で停車していたときに、小さいお子さんが1人。なんの躊躇もなく左右の確認もせず、飛び出していったという状態で。2、3歳かなという感じ。かなりちっちゃい子でした。本当に靴も履いてなかったんで、家に親がいなくて、1人で出てきてしまったのか。保護しても、特になんか、戸惑った様子とかもなくて。

2歳から3歳くらいに見えたという女の子は、近くに親の姿はなく、警察が保護しました。

“魔の2歳児”予期せぬ行動で命を落とす事案も…保育園・家庭での対策は?

今、2歳から3歳の子供が命を落とすという、痛ましい事案が相次いでいます。

3 月30日には、千葉県市川市の川沿いの公園で花見中の3歳の男の子が、母親が目を離した隙に行方不明に。その後 男の子は川で見つかり死亡が確認されました。

名古屋市では、2歳の双子が目を離した隙にマンションの7階から転落して、死亡する事故も起きています。

こうした子供の行動について、専門家は警鐘を鳴らします。

NPO法人「Safe Kids Japan」大野美喜子理事:
1歳を過ぎて2歳とか3歳になってくると、子供の身体能力も活発になってくる時期。その一方で、高い所によじ登って転落するとか、けがをすることに関してのリスクに対する認知はできなく“魔の2歳児”と呼ばれています。

2歳から3歳にかけての時期は、自由に動き回れるようになった子供たちが大人達の想像も付かない行動をとることがあり、事故が起きやすいといいます。

「めざまし8」は、都内の保育園の今年3歳になるクラスを取材。

すると早速、子供たちが正面衝突!さらに、保育園の外に出ようとしているのか、ブロックに乗って柵を乗り越えようとする姿も見られました。

正面衝突してしまう子供ら/画面左
正面衝突してしまう子供ら/画面左
コンクリートのブロックに乗り、柵を乗り越えようとする
コンクリートのブロックに乗り、柵を乗り越えようとする

キャンディパーク保育園 保育士 福田美月さん:
やっぱり理解しきれていないところも、たくさんあるので。職員同士で連携をとって、1人1人どういう動きをするのかイメージしたり、あと予想外のことがあるということも想定してやっています。

想定外の事態に備え、子供たちが部屋の外の階段から落ちないようドアに鍵をかけたり、各部屋に防犯カメラを設置したりしています。

家庭ではどのように気をつけているのでしょうか?

取材に応じてくれたのは、はるきくん(3)とそのお母さんです。

2人で公園に行くと、ベビーカーから降りた瞬間、はるきくんが走り出しました。お母さんは慌ててその後を追いかけます。取材中に公園の外に飛び出す場面も…。

走り出すはるきくんを追いかけるお母さん
走り出すはるきくんを追いかけるお母さん
はるきくんを抱える姉のゆきちゃん(8)
はるきくんを抱える姉のゆきちゃん(8)

家の中では、8歳の姉が一緒にいるので安心…かと思いきや、目を離した隙に突然テレビを倒してしまいました。

テレビを押して、倒してしまう
テレビを押して、倒してしまう

はるきくんの母親・里味さん:
こんな事が日常茶飯事で。注意を引いたりとか。(過去に子供が)なぜか包丁が入っているのを開けて、包丁を持とうとしたことがあって。ゾッとして。

危険を回避するために、はるきくんのお母さんは、こんな対策をしています。

はるきくんの母親・里味さん:
お風呂はふたを常時閉めて、(溺れないように)水も抜くことが多いです。

(めざまし8 4 月4日放送より)