秋篠宮ご夫妻は3月18日、赤坂東邸で「第10回 国際アビリンピック」(フランス・メッス大会)に出場する日本選手団30人と面会されました。

第1回大会は東京で開催

障害者の技能競技大会「国際アビリンピック」は、国連で定めた「国際障害者年」である1981(昭和56)年に第1回大会が東京で開かれました。大会の名誉総裁を務めた皇太子時代の上皇さまは上皇后さまと共に開会式に臨み、おことばを述べられました。

昭和56(1981)年10月 第1回 国際アビリンピック 開会式(東京・渋谷区)
昭和56(1981)年10月 第1回 国際アビリンピック 開会式(東京・渋谷区)
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《上皇さまのおことばより》
障害者の完全参加と平等を目指す国際障害者年を記念して行われるこの大会が、職業を通じての障害者の社会参加を、広く世界にわたって促進する契機となることを願ってやみません。

第1回大会の競技をご覧になる上皇ご夫妻(千葉市)
第1回大会の競技をご覧になる上皇ご夫妻(千葉市)

第1回大会では、世界各国から様々な障害がある人たちが集まり、洋裁、家具の組み立て、時計やテレビの修理、ポスター作りなどの職業技能を競い合いました。

平成19(2007)年11月 第7回 国際アビリンピック(静岡市)
平成19(2007)年11月 第7回 国際アビリンピック(静岡市)

近年ではフラワーアレンジメント、英文ワープロ、コンピューターによる建築設計、プログラミングなどが競技種目に含まれています。

第7回大会の競技会場を視察される陛下(静岡市)
第7回大会の競技会場を視察される陛下(静岡市)

秋篠宮さまからのエール「有意義な滞在を願っています」

今大会に参加する選手一人一人と時折手話を交えながら懇談された秋篠宮ご夫妻。競技種目のルールや大会に向けた意気込みなどをお聞きになりました。

第10回大会に出場する日本選手団と懇談される秋篠宮ご夫妻(赤坂東邸)
第10回大会に出場する日本選手団と懇談される秋篠宮ご夫妻(赤坂東邸)

秋篠宮さまは「本日、選手並びに役員の皆さんとお会い出来て大変うれしく思います説明をしていただいて理解が深まりました。フランスでの有意義な滞在を願っています」とエールを送られたといいます。

第10回 国際アビリンピック 開会式(フランス・メッス)(写真提供:JEED)
第10回 国際アビリンピック 開会式(フランス・メッス)(写真提供:JEED)

3月22日から25日までフランス・メッスで開催された今回の「国際アビリンピック」。日本を含めた26カ国・地域の440人の選手が参加して44種目で競技が行われました。

歯科技工種目で金メダルを獲得した中川直樹選手(写真提供:JEED)
歯科技工種目で金メダルを獲得した中川直樹選手(写真提供:JEED)
歯科技工種目で金メダルを獲得した中川直樹選手(写真提供:JEED)
歯科技工種目で金メダルを獲得した中川直樹選手(写真提供:JEED)

日本選手団は17種目に出場し歯科技工種目で金メダルを獲得。さらに銀メダル4個、銅メダル3個という成績をあげています。

(「皇室ご一家」4月2日放送)