「怪しげ…」としか表現のしようがない、移動式の日本酒バーが名古屋に登場した。期間限定で「特別な日本酒」が楽しめるという話だが…。
匿名の杜氏20人が参加…「普段ではあり得ないお酒」を提供したい
名古屋市中区栄のパルコ前に現れた、巨大な黒塗りのトラック…。

中にはろうそくが灯り、畳や木のイスと和のテイスト。

注がれるのは日本酒だ。

ここは日本酒専門のバーその名も「ブラックボックス」。

ブラックボックスの店員:
愛知県の匿名醸造家集団が、夜な夜なひっそりと集まり醸(かも)したお酒です
自分の蔵の酒だけではなく冒険したお酒をつくりたいと、愛知県内の杜氏(とうじ)など20人が匿名で参加し、発足した。

ブラックボックスの発案者:
昔ながらのつくり方をしているお酒なので、経験したことのない方もいたり。お互いの技術を交換し合いながら今回のお酒がつくられています。普段ではありえないお酒ですね
お酒も空間も特別。香味ネギのサラダやアジのなめろうなど、フードメニューと共に…。

メニューは1人8000円のコースのみ。日本酒は超高級な2杯を含む大吟醸6杯、フードが4種だ。
ブラックボックスの発案者:
自分自身と向き合ってもらえるようなきっかけに、日本酒があるような提供の仕方をしたかったんですよね
都心など、どこでも日常との境界を断った暗く静かな空間で、自分に向き合う感覚で飲んでほしいという思いでつくられた。

客A:
かなり特殊空間を演出されていて
客B:
お酒と向き合う、味覚だけが研ぎ澄まされるというような感覚で
客C:
お酒の深みを感じちゃいましたね
店は完全予約制。4月に新たに日本酒を仕込み、6月以降、全国を回る予定だ。
ブラックボックスの発案者:
東海エリアのお酒っていうのは、本当に魅力的なお酒がたくさんあるので、世界に届けていけたらいいのかなと。アンダーグラウンドな感じなんですけど、“向き合う楽しみ方”をこれから広げていきたいかなと思います
(東海テレビ)